稲武町(いなぶちょう)は、かつて愛知県の北設楽郡・東加茂郡に属していた町。
1940年(昭和15年)に稲橋村と武節村が合併して成立した。前身2村から一字ずつとったのが町名の由来である。成立時は北設楽郡に属していたが、2003年(平成15年)に東加茂郡に変更され、2年後の2005年(平成17年)4月1日には周辺5町村とともに豊田市へ編入された。
地理
愛知県の北東端に位置し、愛知県・長野県・岐阜県との3県境付近に位置する。美濃三河高原に属し、町域の大部分を山地が占める。井山には面ノ木風力発電所が設置されている。矢作川とその支流沿いに集落が点在する。最終的には西三河地域である豊田市との合併を選択したが、元は長らく東三河地域に区分されていた。その影響もあってか、衆議院の小選挙区では豊田市が愛知11区であったのに対し、稲武は合併後も愛知14区のままであった。2022年6月、小選挙区の区割り見直しにより旧稲武町域も愛知11区に変更された。
町域のほぼ中央、名倉川と黒田川の合流地点に位置する市街地は、三州街道沿いの宿場町(武節宿)として発展した街である。
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稲武町中心部(武節町)
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稲武町中心部(武節町)
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名倉川
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面ノ木風力発電所
隣接していた自治体
- 愛知県
- 東加茂郡旭町、足助町
- 北設楽郡設楽町、津具村
- 岐阜県
- 恵那市
- 長野県
- 下伊那郡根羽村
沿革
- 1940年(昭和15年)5月10日 - 北設楽郡稲橋村と武節村が合併し、稲武町が発足。
- 2003年(平成15年)10月1日 - 所属郡が北設楽郡から東加茂郡に変更。同時に所属地域が東三河から西三河に変更[1]。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 西加茂郡藤岡町・小原村、東加茂郡足助町・下山村・旭町とともに豊田市に編入合併されたが、国政選挙の小選挙区は愛知14区のまま留め置かれた。
- 2022年(令和4年)6月16日 - 小選挙区の区割り見直しにより区割りが変更され、従来の愛知14区から切り離されて旧豊田市が属していた愛知11区に編入された。2005年に同じく合併していた他の市町村は合併当初より愛知11区であったが、旧稲武町だけは長らく愛知14区のままであった。新区割りは次回の選挙から適用される。
教育
高等学校
中学校
小学校
その他
交通
町内を走る鉄道路線は存在しない。
道路
路線バス
- 稲武バス(旧稲武町営バス) 稲武 - 足助、稲武 - 根羽、稲武 - 下山、稲武 - 押山 の4路線
- 設楽町営バス 稲武 - 下山 - 田口(設楽町)の1路線
娯楽
名所・旧跡・観光スポット
脚注
- ^ 国税と車両登録関係は所属郡変更前から西三河の管轄区域だった。
- ^ 『映画年鑑 戦後編 別冊 全国映画館録 1960』日本図書センター、1999年。同文献を出典としている1960年の映画館(東海地方)「消えた映画館の記憶」を参照した。
関連項目
外部リンク