福神株式会社(ふくじん)は、東京都千代田区に本社を置く、医薬品・医療機器・医療用検査試薬・介護用品・健康食品の卸売販売を行う企業であった。現在は、アルフレッサである。
医薬品の流通管理で、武田色の強い卸は、三共と取引がなく、三共色の強い卸は武田との取引がなかった。その例外で医薬品流通企業としては異色の「武田薬品工業」「三共」の取引が拮抗する卸であった。
沿革
主な取引メーカー
備考
- アルフレッサホールディングスの中核子会社のアルフレッサは、福神(首都圏)と大正堂(群馬県)とアズウェル(関西・東海圏)と日本商事(関西圏)と昭和薬品(東海圏)が統合し設立された。
- 日本商事・昭和薬品とも武田薬品との流通がなかった為、武田薬品は旧・福神の商圏エリアのみ武田薬品の商品を継続して供給した。
- 関西圏への武田薬品の商品は関東の流通センターから送品しなければならずコスト高になっていた。
- 2007年4月よりアルフレッサと武田薬品との交渉で旧・日本商事と昭和薬品のエリアにも武田薬品が商品の供給を開始した。
- 2008年度の武田薬品の売り上げは、他のメーカーの売り上げ高には遥かに小規模で月商2億円程度であったが伸び率は30%と関西圏の伸び率は徐々に高まってきている。
- 武田薬品との流通があった協進(関西圏)との業務提携から合併へ向けた話し合いは、兵庫県の「シンエー」大阪府の錦城薬品との統合で「ケーエスケー」を設立した為に決裂し合併統合できなかった経緯がある。
- 現在、首都圏の武田薬品の流通はメディパルとアルフレッサに2系列されており(一部サンエス東京が納品している医療機関がある)、関西圏はメディパルとケーエスケーとアルフレッサの3系列の流通がある。
脚注
- ^ 『福神五十年史』福神、1988年、179-181ページ。