神保 五彌(じんぼ かずや、1923年1月19日 - 2009年12月6日)は、日本近世文学研究者。早稲田大学名誉教授。
略歴
1923年(大正12年)1月、山口県防府市に生まれる[1]。1942年(昭和17年)10月、早稲田大学文学部文学科国文学専修に入学するも、翌年12月に応召されて南方戦線に出征[1]。ビルマで終戦を迎え、1947年(昭和22年)2月まで捕虜生活を送る[1]。1948年(昭和23年)4月、早稲田大学に復学し、翌年卒業[1]。1964年(昭和39年)早稲田大学文学部助教授、翌年教授[1]。1993年(平成5年)定年退職[1]。2009年、膵臓癌のため86歳で死去した。
井原西鶴の浮世草子、為永春水の人情本、洒落本、滑稽本といった近世文学全般について研究した[2]。『日本古典文学全集』『洒落本大成』『上田秋成全集』などの編集刊行に携わった[2]。
著書
- 『為永春水の研究』白日社、1964年
- 『西鶴商法 根と才覚で生き抜いた元禄商人』日本実業出版社、1969年
- 『元禄豪商物語 どう儲け・どう遊び・どう生きたか』産報(サンポウ・ブックス)、1975年
- 『浮世風呂 江戸の銭湯』毎日新聞社(江戸シリーズ)、1977年12月
- 『近世日本文学史(編)』有斐閣双書、1978年2月
- 『上方商法西鶴のおしえ 知恵と才覚を活かすコツ』PHP研究所、1983年4月
校訂・編纂
記念論集
脚注
- ^ a b c d e f “神保五弥先生略歴・業績”. 近世文芸 研究と評論の会 (近世文芸研究と評論の会) (79): 124-125. (2010-11).
- ^ a b “神保五弥先生略歴・業績”. 近世文芸 研究と評論の会 (近世文芸研究と評論の会) (79): 123. (2010-11).
関連項目