石沢 英太郎(いしざわ えいたろう、1916年5月17日 - 1988年6月16日)は、日本の推理作家。内地生まれ・中華民国大連市育ち。
概略
大連商業学校卒業後、満州電業に就職。1962年に『脅迫旅行』で第1回オール讀物推理小説新人賞で次点、翌年に『つるばあ』が宝石新人25人集に掲載される。1966年に『羊歯行』で第1回双葉推理賞受賞、1977年に『視線』で第30回日本推理作家協会賞短編賞を受賞。
首つり自殺により72歳で死去。『少数派』のような、同性愛の世界を描いた異色作がある。
SF作家の野阿梓は息子。
作品リスト
- 『謀鬼 私説 黒田騒動』新人物往来社 1970 のち講談社文庫
- 『カラーテレビ殺人事件』双葉社 (双葉推理小説シリーズ)1972
- 『唐三彩の謎』光文社カッパ・ノベルス 1973) のち徳間文庫
- 『カーラリー殺人事件』光文社(カッパ・ノベルス)1973 のち講談社文庫
- 『橋は死の匂い』フタバノベルス 1974 のち徳間文庫
- 『やきもの推理行』新人物往来社 1976 のち徳間文庫
- 『五島・福江行』集英社 1977.8 のち徳間文庫
- 『視線』文藝春秋 1977.9 のち講談社文庫
- 『ブルー・フィルム殺人事件』立風書房 1977.8 のち講談社文庫
- 『羊歯行・乱蝶ほか』講談社文庫 1978.8
- 『21人の視点』光文社(カッパ・ノベルス) 1978 のち文庫
- 『牟田刑事官事件簿』双葉社 1978.12 のち講談社文庫、「牟田刑事官殺人簿」天山文庫
- 『秘画殺人事件』集英社 1979.3 のち徳間文庫、「秘画・写楽の謎」ケイブンシャ文庫
- 『殺人日記』集英社文庫 1979.7
- 『死の輪舞』フタバノベルス 1980.11 のち徳間文庫
- 『空間密室』講談社 1981.6 のち文庫
- 『退職刑事官』光文社(カッパ・ノベルス) 1981 のち文庫
- 『ヒッチコック殺人事件』広済堂出版 1982.8 のち徳間文庫
- 『九州殺人行 「博多どんたく」の謎』光文社(カッパ・ノベルス) 1982 のち文庫
- 『噂を集め過ぎた男』徳間文庫 1983.1
- 『殺意の断面図』トクマ・ノベルズ 1984.12
- 『南海幻想』光文社文庫 1984.9
- 『博多殺人案内』広済堂文庫 1985.12
- 『博多殺人行』広済堂文庫 1985.2
- 『博多殺人風景』広済堂文庫 1985.6
- 『映画主題歌殺人事件』広済堂文庫 1986.2
- 『福岡・博多殺人模様』広済堂文庫 1986.5
- 『中洲ネオン街殺人事件』広済堂文庫 1986.8
- 『ゴルフツアー殺人事件』光文社文庫 1986.9
- 『博多歓楽街殺人事件』広済堂文庫 1987.5
- 『少数派』講談社 1987.4
- 『太宰府天満宮殺人事件』ケイブンシャ文庫 1988.4
- 『さらば大連』光文社文庫 1988.8
- 『刑事官殺人ファイル』天山文庫 1988.8
- 『九州推理紀行』天山文庫 1989.3
- 『狙われた部屋』天山文庫 1989.10
エッセイ
- 『沖田総司剣と愛と死』滝口康彦,古川薫共著 新人物往来社 1975
- 『ミステリー映画館』講談社文庫 1985.8
- 『石沢英太郎の推理作家の裏側の裏』創思社出版 1987.2 のち広済堂文庫
- 『洋画傑作劇場 映画は小説よりミステリー』(編)広済堂出版 1988.5
- 『邦画傑作劇場 日本映画は小説よりミステリー』広済堂出版 1988.9
関連項目
脚注