白石 隆(しらいし たかし、1950年2月22日[1] - )は、日本の国際政治学者。熊本県立大学理事長、京都大学名誉教授、政策研究大学院大学名誉教授・前学長、立命館大学特別招聘教授、内閣府総合科学技術会議議員、前アジア経済研究所所長。専門は、東南アジア地域研究、とくにインドネシア政治。
経歴
1950年、愛媛県生まれ。愛光高等学校を卒業し、東京大学教養学部で学んだ。1972年に卒業し、同大学大学院に進んだ。1974年、同大学院修士課程修了。その後渡米し、1977年にコーネル大学大学院博士課程修了。
1975年から1979年まで東京大学東洋文化研究所助手。1979、同大学教養学部助教授に就任。1986年、コーネル大学大学院で博士号(Ph.D、政治学)を取得。1987年、コーネル大学アジア研究学部助教授に就任した。1990年に同准教授、1996年1月に教授昇進。1996年7月、京都大学東南アジア研究所教授となった。2005年に京都大学を定年退任し、名誉教授となった。
その後は、2005年より政策研究大学院大学副学長をつとめた。2007年からはアジア経済研究所所長。2011年からは政策研究大学院大学学長をつとめ、2017年に退任した[2]、立命館大学特別招聘教授[3]。2018年4月、熊本県立大学理事長に就任[4]。2024年3月、熊本県立大学特別栄誉教授[5]、熊本県立大学理事長を退任[6]。
受賞・栄典
社会的活動
著作
単著
- An Age in Motion: Popular Radicalism in Java, 1912-1926, (Cornell University Press, 1990).
- 『インドネシア――国家と政治』(リブロポート、1992年/新版、NTT出版、1996年)
- 『現代アジアの肖像(11)スカルノとスハルト――偉大なるインドネシアをめざして』(岩波書店、1997年)
- 『崩壊インドネシアはどこへ行く』(NTT出版、1999年)
- 『海の帝国――アジアをどう考えるか』(中央公論新社[中公新書]、2000年)
- 『インドネシアから考える――政治の分析』(弘文堂、2001年)
- 『帝国とその限界――アメリカ・東アジア・日本』(NTT出版、2004年)
- 『海洋アジアvs.大陸アジア――日本の国家戦略を考える』(ミネルヴァ書房、2016年)
共著
共編著
- (土屋健治)『東南アジアの政治と文化』(東京大学出版会、1984年)
- The Japanese in Colonial Southeast Asia: Translation of Contemporary Japanese Scholarship on Southeast Asia, co-edited with Saya Shiraishi, (Cornell University Press, 1993).
- Network Power: Japan and Asia, co-edited with Peter J. Katzenstein, (Cornell University Press, 1997).
- (村松岐夫)『日本の政治経済とアジア諸国(上・下)』(国際日本文化研究センター、2003年)
- Beyond Japan: the Dynamics of East Asian Regionalism, co-edited with Peter J. Katzenstein, Cornell University Press, 2006).
翻訳
脚注
出典