王 昶(おう ちょう、ワン・チャン、英: Wang Chang、2001年5月7日 - )は、中華人民共和国の男子バドミントン選手[1]。BWF世界ランキング最高位は1位。2024年パリオリンピックの男子ダブルス銀メダリスト。
経歴
ジュニア時代
邸子健とペアを組み、国際大会のデビュー戦である2017年のアジアユースU19選手権で優勝を果たす。その後、同年の世界ジュニア選手権でも準優勝を果たし、2018年の世界ジュニア選手権では優勝を果たす。
2022年
2022年からは梁偉鏗とペアを組み、同年6月のインドネシア・マスターズでは早くも決勝まで駒を進める。しかし決勝でインドネシアのファジャル・アルフィアン / ムハマド・リアン・アルディアントペアに敗れ、準優勝となる。しかしその3ヶ月後のジャパン・オープンで、決勝でキム・アストルプ / アンダース・スカールプ・ラスムセンを下して優勝を果たす[2]。
2023年
年明け最初の大会であるマレーシア・オープンでは、準決勝でサトウィクサイラジ・ランキレッディ / チラグ・シェッティを破り決勝に進むも、ファジャル・アルフィアン / ムハマド・リアン・アルディアントに敗れ、ワールドツアースーパー1000のタイトルを逃した。しかし1週間後のインド・オープンでは、2週連続で決勝に進出し、第3シードのアーロン・チア / ソー・ウーイックを破り優勝を果たした。
3月の全英オープンでは、準決勝で第3シードのモハマド・アッサン / ヘンドラ・セティアワンと15-21, 21-19, 27-29に及ぶ激戦の末、敗れて3位となった。
5月のスディルマン杯では、中国代表チームの第2ダブルスとして出場し、中国チームの優勝に貢献した。また、2週間後のタイ・オープンでは、インドネシアのペアを3試合連続で破って優勝した[3]。
6月のシンガポール・オープンでは、前週に続き連続で決勝に進出。しかし決勝で保木卓朗 / 小林優吾に敗れ準優勝となる。翌週のインドネシア・オープンでは、準々決勝でプラムデャ・クスマワルダナ / イェレミア・ランビタンにファイナルで敗退した。
8月の世界選手権では、準決勝まで駒を進めるも、キム・アストルプ / アンダース・スカールプ・ラスムセンに21-17, 18-21, 19-21と、ファイナル2点差の接戦で敗れ敗退。決勝進出はならなかったが、初出場にして世界選手権銅メダルを獲得する結果となった。
9月の中国オープンでは、準決勝で保木卓朗 / 小林優吾に21-16, 20-22, 22-20とファイナルデュースの接戦を勝利し、シンガポール・オープンのリベンジを果たす。決勝ではアーロン・チア / ソー・ウーイックをストレートで下し優勝。ワールドツアースーパー1000初のタイトル獲得となった。
世界ランク1位達成
10月31日更新のBWF世界ランキングで、サトウィクサイラジ・ランキレッディ / チラグ・シェッティを抜いて1位に上り詰めた。22歳にして、ペア結成から約1年5ヶ月ほどで世界ランク1位を達成した。
11月の中国マスターズでは、決勝で第1シードのサトウィクサイラジ・ランキレッディ / チラグ・シェッティに21-19, 18-21, 21-19 で勝利し、第2シードから優勝した[4]。
12月のBWFワールドツアーファイナルズでは、グループリーグを2位通過し、準決勝でファジャル・アルフィアン / ムハマド・リアン・アルディアントを破って決勝に進出。決勝では韓国の姜敏赫 / 徐承宰に敗れ準優勝となった。
2024年
4月のアジア選手権では、決勝でゴー・ジーフェイ / ヌル・イズディンを破って優勝し、金メダルを獲得した。
概要
- アグレッシブかつ鉄壁の前衛、フォームやラケットワークが似てることから、中国版のスカムルジョと揶揄されることが多い。
成績
世界選手権
アジア選手権
BWFワールドツアー
年
|
大会
|
レベル
|
パートナー
|
対戦相手
|
スコア
|
結果
|
2024
|
インドネシア・オープン
|
スーパー1000
|
梁偉鏗
|
マン・ウェイチョン ティー・カイウン
|
19-21, 21-16, 21-12
|
1 優勝
|
2024
|
マレーシア・オープン
|
スーパー1000
|
梁偉鏗
|
サトウィクサイラジ・ランキレッディ チラグ・シェッティ
|
9-21, 21-18, 21-17
|
1 優勝
|
2023
|
BWFワールドツアーファイナルズ
|
ファイナルズ (スーパー1000)
|
梁偉鏗
|
姜敏赫 徐承宰
|
17-21, 20-22
|
2 準優勝
|
2023
|
中国マスターズ
|
スーパー750
|
梁偉鏗
|
サトウィクサイラジ・ランキレッディ チラグ・シェッティ
|
21-19, 18-21, 21-19
|
1 優勝
|
2023
|
中国オープン
|
スーパー1000
|
梁偉鏗
|
アーロン・チア ソー・ウーイック
|
21-12, 21-14
|
1 優勝
|
2023
|
シンガポール・オープン
|
スーパー750
|
梁偉鏗
|
保木卓朗 小林優吾
|
13-21, 18-21
|
2 準優勝
|
2023
|
タイ・オープン
|
スーパー500
|
梁偉鏗
|
ムハマド・ショヒブル・フィクリ バガス・マウラナ
|
21-10, 21-15
|
1 優勝
|
2023
|
全英オープン
|
スーパー1000
|
梁偉鏗
|
モハマド・アッサン ヘンドラ・セティアワン
|
15-21, 21-19, 27-29
|
3 3位
|
2023
|
インド・オープン
|
スーパー750
|
梁偉鏗
|
アーロン・チア ソー・ウーイック
|
14-21, 21-19, 21-18
|
1 優勝
|
2023
|
マレーシア・オープン
|
スーパー1000
|
梁偉鏗
|
ファジャル・アルフィアン ムハマド・リアン・アルディアント
|
18-21, 21-18, 13-21
|
2 準優勝
|
2022
|
ジャパン・オープン
|
スーパー750
|
梁偉鏗
|
キム・アストルプ アンダース・スカールプ・ラスムセン
|
21–18, 13-21, 21-17
|
1 優勝
|
世界ジュニア選手権
アジアジュニア選手権
脚注
外部リンク