『王妃 王昭君』(おうひ おうしょうくん、原題:王昭君)は、2007年の中国のテレビドラマ。全31話。
概要
中国四大美人の一人、王昭君の生涯を描いた中国歴史ドラマ。
あらすじ
紀元前1世紀、匈奴の王・冒頓単于が塞外(長城の外)を支配。その後、150年間は匈奴が砂漠の民族の長として漢と対等に振舞っていた。また塞外では争いが長く続いたため、漢の辺境は常に侵略を受け民は苦しんでいた。
紀元前35年、稽侯狦(けいこうさん)は部下と家族を連れて烏禅幕(おせんばく)の呼衍王(こえんおう)のもとに身を寄せていた。呼衍王は娘婿である稽侯狦に領地を与えた。稽侯狦は独自の勢力を確立し呼韓邪単于(こかんやぜんう)となる。そして呼韓邪単于は右賢王を倒し本拠を取り戻した。
兄の郅支が謀反を起こすと、呼韓邪単于は部下と家族を連れ南に向かった。
スタッフ
主題歌
- 作詞:朱海、作曲:王黎光、歌:龐龍(中国語版)
- 作詞:朱海、作曲:王黎光、歌:虞霞
登場人物・出演者
漢
- 楚の秭帰県(しきけん)・香渓(中国語版)村[3](かけいむら)に住む美しく心優しい少女。本作の主人公。
- 前漢の第11代[4]皇帝。
- 元帝の皇后。父親が朝廷の重臣で、王政君が皇后の位についてからは一族みな重要な官職に就いた。
- 元帝と王政君との間の息子。竟寧元年(紀元前33年)5月に崩御した元帝に代わり皇帝に即位し成帝となる。王昭君の帰郷の願いに対し、「匈奴の習俗に従うべし」という勅旨を出した。
- 元帝の寵妃。皇后に陥れられ若くして亡くなる。
- 元帝の妃。李夫人が後宮入りするまでは元帝の寵妃だった。李夫人殺害の罪を着せられ冷宮に入れられ、最後は絶望して自害する。
- 元帝の妃で、皇后に気に入られている。
- 秭帰県の出身で県令の張子先とは親戚。後宮入りしてから一度も皇帝から声がかからない。王嬙の教育係になる。
- 宮中の絵師。
- 宮中の宦官。後宮入りした王嬙を度々助ける。
- 漢の大将軍。李大将軍の部隊は艾敏河(がいびんがわ)の付近で全滅した。
- 王嬙の幼馴染で李大将軍配下の騎兵。虚閭権渠単于を倒した功で将軍となる。
- 王盾の弟[6]で匈奴に投降したのち阿多木(あたぼく)将軍となる。
- 秭帰県の県令。王嬙に一目惚れする。
- 漢の将軍。王盾が再び辺境に派遣される際に補佐役に任じられ、呼韓邪単于と不可侵の盟約を結ぶ。
- 漢の大臣。王盾が再び辺境に派遣される際に補佐役に任じられ、呼韓邪単于と不可侵の盟約を結ぶ。
- 漢の将軍。屠耆孤塗を討つために陳将軍と共に派遣される。
- 漢の将軍。王昭君にあてた成帝の勅旨を持って長安から派遣される。
匈奴
- 虚閭権渠の息子で兄の郅支に比べると慎重派。義父の呼衍王の支援を受けて呼韓邪単于となった後、叔父[7]の都隆奇と共に右賢王から単于庭(匈奴の本拠地)を取り返し大単于になる。
- 稽侯狦の兄で勇猛果敢。父の死後に起きた右賢王の乱では弟の稽侯狦と共に難を逃れるも、弟が大単于になると謀反を起こし弟を南に追いやる。
- 稽侯狦の父で匈奴の大単于。単于の妻は閼氏(えんし)と呼ばれている。第一話で王盾に射殺される。
- 虚閭権渠の弟で右賢王。虚閭権渠の死後、正当な後継者である左賢王を殺し大単于の座を狙う。単于となった稽侯狦に攻められ自刃する。
- 虚閭権渠の皇后の弟で、稽侯狦からは叔父上と呼ばれている。郅支の謀反によって南に追いやられた稽侯狦に対し、漢との和睦を勧める。
- 稽侯狦の長男。
- 雕陶莫皋の弟。
- 郅支の息子[9]で左大将軍。
- 屠耆孤塗の腹心。
- 母親は匈奴人で父親は漢の武将の蘇武。戦闘で負傷した王盾を助ける。
- 元は呼韓邪単于に嫁ぐ予定だったが断られ、王昭君のことを恨んでいる。最後は王昭君の身代わりになり射殺される。
- 呼衍王の娘で雕陶莫皋呼韓邪単于の皇后。且莫車の母親。
- 顓渠閼氏の妹で雕陶莫皋の母親。
DVD
- 発売元:クロックワークス、販売元:クロックワークス/エプコット
脚注
外部リンク