玉髄(ぎょくずい、英語: chalcedony[2]、カルセドニー)とは、石英の非常に細かい結晶が網目状に集まり、緻密に固まった鉱物の変種。美しいものは宝石として扱われる。
語源
Chalcedony という語は、ラテン語の chalcedonius(別名:calchedonius)という語から来ている。この語は、大プリニウスの博物誌には、半透明の碧玉(ジャスパー)のくくりとして記される[3]。さらに語源を遡ると、現在のイスタンブールにあるカドゥキョイ地区にあった古代都市カルケドン(ラテン語: Chalcedon)に由来するものとされている[4]。
産出地
性質・特徴
含まれる不純物によっていろいろな色があり、それぞれ様々な名称で呼ばれている。
- 紅玉髄()
- 全体が赤色のもの。
- 緑玉髄()
- 緑色のもの。
- 瑪瑙()
- 石英や蛋白石との縞状模様のもの。
- 碧玉()
- 不純物をかなりの量含んでいて不透明なもの。
- 血石(けつせき、ブラッドストーン、血碧玉)
- 碧玉のうち斑点状に赤色が混じっているもの。
用途・加工法
石器時代には石器の素材として珍重された。江戸時代には火打石としても用いられた。
現代でも、飾り石や簪、帯留、数珠などの装飾品、高級な食器などに加工されて利用されている。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク