漢点字(かんてんじ)とは、川上泰一(かわかみたいいち)が考案した、8点式(横2×縦4)で漢字を表現する点字。
歴史
大阪府立盲学校教諭だった川上泰一が1969年に考案した。
構成
一般に使われている6点式点字の、1の点の上に0の点(始点)を、4の点の上に7の点(終点)を加えた8点式点字で表す。
漢字1文字は1マスから3マスで表現する。
例
⢛ |
⢇⣮ |
⠀ |
⠕⢺ |
⣿ |
⡇⠤⣨ |
⣫
|
草 |
枕 |
|
夏 |
目 |
潄 |
石
|
⡑⣌ |
⡆ |
⡃⠮ |
⢖ |
⠠⣂ |
⣥⢈ |
⠠⢂ |
⣣⠊ |
⡲ |
⢤
|
智 |
に |
働 |
け |
ば |
角 |
が |
立 |
つ |
。
|
⠳⢾ |
⡆ |
⢇⣄⡼ |
⢢ |
⢶ |
⠠⣂ |
⡇⢚ |
⢢ |
⠶ |
⠲ |
⢤
|
青 |
に |
棹 |
さ |
せ |
ば |
流 |
さ |
れ |
る |
。
|
⠃⡊ |
⡳⡮ |
⡠ |
⣃⡺ |
⢶ |
⠠⣂ |
⠥⣮ |
⡵⣞ |
⠠⡢ |
⢤
|
意 |
地 |
を |
通 |
せ |
ば |
窮 |
屈 |
だ |
。
|
- というように 漢字を点字で、表現できる。
使い方
漢字のパーツごとに、分解し表現する。
木なら、き(⠣)にする。
そして、始点と終点をつけ、⢏ になる。
これで、「木」となる
ただ「相」を表現するのなら、きめ(⠣⠿)これを、
「き」 と 「め」 に 始点と終点をつけ、
⢇⣾となる。
パーツ
パーツ
|
パーツの点字
|
使い方
|
使用例
|
例外
|
数
|
⢩
|
漢数字を表すときに使う
|
一二三四五六七八九百千万億〇など
|
十など
|
人
|
⡋
|
主に人偏で使う
|
什仍从仂仆 など
|
化など
|
関連項目
外部リンク