消防音楽隊(しょうぼうおんがくたい)とは、音楽の演奏を通じて市民と消防との融和をはかり、消防活動の広報にあたるための消防吏員(消防官)等によって編成されている部隊のこと。
概要
ほとんどが軍楽隊と同様の吹奏楽の形式を採用しているが、一部、金管楽器だけで編成されている音楽隊も存在する。
1934年、愛知県一宮市で、明治28年発足した一宮音楽会を「一宮消防組音楽隊」と改称、隊員も消防組員を主体として、ここに全国で初めての消防音楽隊が発足した。
その後、昭和37年には「一宮市音楽隊」と改称して市営となり、昭和62年に現在の名称である「一宮市消防音楽隊」となった。
1949年7月16日、旧日本海軍軍楽隊のメンバーを主体に、東京消防庁音楽隊が23名で発足した[1][2]。
消防音楽隊のうち音楽活動を専門とする専務隊は、東京消防庁や政令指定都市の12都市に置かれている。残りの消防本部の音楽隊(約150隊)は消防の通常業務を兼ねている兼務隊である。入隊に際して実技(楽器演奏)選考を課す隊もある。
兼務隊の中には消防団員を消防吏員とともに音楽隊員として採用している部隊もある。
大阪市消防音楽隊は、2007年度末(平成19年3月31日)をもって廃止。政令指定都市の消防音楽隊としては初のケースとなった[3][4]。廃止の反対や撤回を求める署名が日本全国から数多く寄せられたが、決定は覆せなかった。
名古屋市消防音楽隊は、2016年(平成28年)4月からポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社とネーミングライツ契約を締結し、「ポッカレモン消防音楽隊」の愛称で活動している。
脚注
関連項目
外部リンク
政令指定都市
その他の自治体