海音寺(かいおんじ)は、愛知県常滑市大野町3丁目11にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は福聚山[1][2]。本尊は釈迦如来坐像[1]。元應2年(1320年)創建[1]。四国直伝弘法八十八ヶ所霊場第74番札所[1]。
伊勢湾に面する大野海水浴場のすぐ南に位置し、寺号の通り打ち寄せる波の音が境内まで聞こえる[2]。
歴史
元應2年(1320年)、京都・相国寺の雪庭玄白禅師(和尚)によって嶺南山海国寺(かいこくじ)として創建された[1][2]。自身の師匠である雪林友梅禅師を開山に据え、自身は2代目住職という扱いで入寺した[1]。7代までは相国寺(臨済宗相国寺派)の末寺だった[1]。
天正11年(1583年)には織田信長の三男である織田信孝が野間の安養院で自害したが、信孝の葬儀は海音寺で営まれたとされ、海音寺は信孝の位牌を有する[2]。
明暦3年(1657年)、8代が本堂を建立。臨済宗妙心寺派に転派し、名称を福聚山海音寺(かいおんじ)に改めた[1][2]。
天保10年(1839年)には現在の本堂が建立された[2]。
1925年(大正14年)には四国直伝弘法八十八ヶ所霊場(直伝弘法さん)が開設され、海音寺は第74番札所に選ばれた。知多半島のもう一つの弘法信仰である知多四国霊場とは異なる。
文化財
常滑市指定文化財
現地情報
所在地
アクセス
脚注
外部リンク