浦野起央
浦野 起央(うらの たつお、1933年(昭和8)3月11日[1] - )は、日本の政治学者。日本大学名誉教授[2]。専門は国際政治学。
略歴
愛知県豊川市生まれ。日本大学法学部卒業、同大学院修了。1990年「現代における革命と自決の研究」で、政治学博士(東海大学)。日本大学法学部教授を経て、2003年定年、名誉教授となる。
著書
単著
- 『ナショナリズム――研究動向と文献』(アサヒ社, 1965年)
- 『現代国際政治の課題』(有信堂, 1970年)
- 『現代政治の世界』(有信堂, 1970年)
- 『ジュネーヴ協定の成立』(巖南堂, 1971年)
- 『発展途上国の社会主義』(アジア経済研究所, 1974年)
- 『アフリカ国際関係論』(有信堂, 1975年)
- 『挑戦する第三世界』(有信堂, 1975年)
- 『第三世界の政治学』(有信堂, 1977年)
- 『現代世界における中東・アフリカ――その国際関係とソ連の関与およびパレスチナ問題』(晃洋書房, 1982年)
- 『民族独立論――アジア・アフリカにおける独立の経過と意味』(群出版, 1982年)
- 『パレスチナをめぐる国際政治』(南窓社, 1985年)
- 『国際関係論の再構成』(南窓社, 1985年)
- 『国際社会の変容と国連投票行動――1946-1985年(全3巻)』(国連地域資料センター, 1987年-1989年)
- 『国際関係理論史』(勁草書房, 1997年)
- 『南海諸島国際紛争史――研究・資料・年表』(刀水書房, 1997年)
- 『尖閣諸島・琉球・中国――日中国際関係史:分析・資料・文献』(三和書籍, 2002年)
- 『人間的国際社会論』(勁草書房, 2003年)
- 『国際関係のカオス状態とパラダイム』(勁草書房, 2004年)
- 『冷戦・国際連合・市民社会――国連60年の成果と展望』(三和書籍,2005年)
- 『地政学と国際戦略――新しい安全保障の枠組みに向けて』(三和書籍, 2006年)
- 『地図と年表で見る日本の領土問題 ビジュアル版』三和書籍 2014
- 『南シナ海の領土問題 分析・資料・文献』三和書籍, 2015
- 『朝鮮の領土 分析・資料・文献』三和書籍, 2016
- 『日本の国際認識: 地域研究250年 認識 論争 成果年譜』三和書籍, 2018
共著
- 『国際政治・国際法の基本知識』(北樹出版, 1982年)
- (大隈宏・谷明良・恒川惠市・山影進)『国際関係における地域主義――政治の論理・経済の論理』(有信堂, 1982年)
- 『国連投票行動の計量分析』(国際地域資料センター, 1985年)
- (崔敬洛)『朝鮮統一の構図と北東アジア』(勁草書房, 1989年)
編著
- 『ベトナム問題の解剖――分析と資料(全3巻)』(外交時報社, 1967年-1973年)
- 『中東国際関係資料集(全3巻)』(東通社出版部, 1974年-1975年)
- 『アフリカ国際関係資料集』(有信堂, 1975年)
- 『資料体系アジア・アフリカ国際関係政治社会史』(パピルス出版, 1979年-2004年)
- 『国際新秩序構想資料集』(北樹出版, 1998年)
- 『20世紀世界紛争事典』(三省堂, 2000年)
共編著
- (播里枝)『国際関係論講義』(青林書院新社, 1974年)
- (勝藤猛)『中東と国際関係』(晃洋書房, 1979年)
- (本田弘)『現代政治の基本知識』(北樹出版, 1985年)
- (牧田幸人)『現代国際社会の法と政治――深津栄一先生還暦記念論文集』(北樹出版, 1985年)
- (藤原孝・杉本稔)『現代政治の解明』(北樹出版, 1996年)
訳書
- ハンス・コーン『ナショナリズムと自由 スイスの場合』百々巳之助共訳. アサヒ社, 1962
- H.J.モーゲンソー『国際政治学 力と平和のための闘争』伊藤皓文共訳 アサヒ社, 1963
- ダグラス・パイク『ベトコン――その組織と戦術』(鹿島研究所出版会 1968年)
- ハンス・コーン『ナショナリズムの世紀』佐々木俊郎共訳 外交時報社 1968
- クラウス・クノール『国際関係におけるパワーと経済』中村好寿共訳 時潮社 1979
- ハッサン・ビン・タラル『エルサレムの研究』岡倉徹志共訳(毎日新聞社 1982年)
- ガブリエル・アーモンド, ブリングハム・パーウェル『比較政治学――システム・過程・政策』(時潮社, 1986年)
- ハッサン・ビン・タラール『パレスチナの自決――西岸及びガザ地区の歴史的・法的研究』(刀水書房, 1988年)
- ダヴ・ローネン『自決とは何か――ナショナリズムからエスニック紛争へ』(刀水書房, 1988年)
- ジョージ・モデルスキー『世界システムの動態――世界政治の長期サイクル』(晃洋書房, 1991年)
- マイケル・ワトソン編『マイノリティ・ナショナリズムの現在』(刀水書房, 1995年)
- 張聿法・余起棻編『第二次世界大戦後戦争全史』(刀水書房, 1996年)
- G・K・ヘライナー『南北問題の政治経済学――グローバル経済と発展途上国』(学文社, 1998年)
- アラン・ラブルース, ミッシェル・クトゥジス『麻薬と紛争――麻薬の戦略地政学』(三和書籍, 2002年)
著作集
- 『浦野起央著作集』(南窓社, 1989年-)
- 1巻「国際関係論の再構成」
- 2巻「第三世界の連合政治」
- 3巻「現代国際関係の視点」
- 4巻「国際政治における小国」
- 5巻「アフリカの国際関係」
- 6巻「南アジア・中東の国際関係」
- 7巻「現代紛争論」
- 8巻「国際協調・レジーム・援助」
- 9巻「アジアの国際関係」
- 10巻「新世紀アジアの選択」
- 11巻「日・中・韓の歴史認識」
- 12巻「安全保障の新秩序――国家安全保障再考、テロ・環境・人間の安全保障」
社会的活動
脚注
- ^ 『著作権台帳』
- ^ 日本大学大学院総合社会情報研究科「浦野起央先生」[1]
- ^ “委員”. 日本国際フォーラム. 2014年2月25日閲覧。
外部リンク
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