江原 由美子(えはら ゆみこ、1952年10月29日 - )は、日本の社会学者。旧東京都立大学名誉教授。横浜国立大学教授。2005年より社団法人神奈川人権センター理事長[1]。専門は、女性学、ジェンダー論、理論社会学。博士(社会学)(東京大学・2002年)[2]。神奈川県生まれ。
人物
日本を代表するフェミニストの一人であり、論争的テーマを扱った論文集「フェミニズムの主張」シリーズの編纂、日本のフェミニズムの見取り図を示した「日本のフェミニズム」「新編 日本のフェミニズム」シリーズの編集など、フェミニズムの議論のまとめ役としての仕事も多い[1]。
多くのフェミニストと異なり女性への役割期待などの問題を、どのようにしてそれが問題とされるようになるのかという視座から理論化の努力を継続している。[独自研究?]
略歴
学歴
職歴
学外における役職
著書
単著
- 『生活世界の社会学』(勁草書房、 1985年/オンデマンド版、2016年)
- 『女性解放という思想』(勁草書房、 1985年 /オンデマンド版、2016年/筑摩書房、増補版 ちくま学芸文庫、2021年[3]>)
- 『フェミニズムと権力作用』(勁草書房、 1988年/オンデマンド版、2016年)
- 『ラディカル・フェミニズム再興』(勁草書房、 1991年/オンデマンド版、2013年)
- 『装置としての性支配』(勁草書房、 1995年)
- 『フェミニズムのパラドックス――定着による拡散』(勁草書房、 2000年)
- 『ジェンダー秩序』(勁草書房、 2001年/新装版 2021年[4])
- 『自己決定権とジェンダー』(岩波書店、 2002年/岩波人文書セレクション、2012年)
- 『持続するフェミニズムのために――グローバリゼーションと「第二の近代」を生き抜く理論へ』(有斐閣、2022年)
共著
編著
- 『フェミニズム論争 ―― 70年代から90年代へ』(勁草書房, 1990年)
- 『フェミニズムの主張』(勁草書房, 1992年)
- 『フェミニズムの主張(2)性の商品化』(勁草書房, 1995年)
- 『フェミニズムの主張(3)生殖技術とジェンダー』(勁草書房, 1996年)
- 『フェミニズムの主張(4)性・暴力・ネーション』(勁草書房, 1998年)
- 『フェミニズムの主張(5)フェミニズムとリベラリズム』(勁草書房, 2001年)
共編著
- (山岸健)『現象学的社会学――意味へのまなざし』(三和書房, 1985年)
- (井上輝子)『女性のデータブック――性・からだから政治参加まで』(有斐閣, 1991年)
- (金井淑子)『フェミニズム』(新曜社, 1997年)
- (井上輝子・上野千鶴子・大沢真理・加納実紀代)『岩波女性学事典』(岩波書店, 2002年)
- (金井淑子)『フェミニズムの名著 50』(平凡社, 2002年)
- (天野正子・伊藤公雄・伊藤るり・井上輝子・上野千鶴子・大沢真理・加納実紀代)『新編 日本のフェミニズム』全12巻(岩波書店、2009年〜2011年)
監修
- 社団法人神奈川人権センター編『新・21世紀の人権』(日本評論社、2021年)
訳書
- アンソニー・ギデンズ『社会理論の現代像――デュルケム, ウェーバー, 解釈学, エスノメソドロジー』(みすず書房、1986年)
- ナタリー・ソコロフ『お金と愛情の間――マルクス主義フェミニズムの展開』(勁草書房,1980=1987年、藤崎宏子・岩田知子・紙谷雅子・竹中千香子との共訳)
- ヴァレリー・ブライソン『争点・フェミニズム』(監訳/勁草書房、2004年)
脚注
外部リンク