『極道の妻たち 赫い絆』(ごくどうのおんなたち あかいきずな)は、1995年公開の日本映画。主演は、岩下志麻。監督は、関本郁夫。通称『極妻(ごくつま)』シリーズの第8作目。岩下版としては6作目。本作では、大阪府と東京都を舞台に、先代組長を父に持つ女と跡目を継いだ夫との絆、及び彼女と1人の若い組員との親子愛のような絆が描かれている。また、新規事業を始めようとする組長の土地買収や対立する組との攻防、組員の妻たちの悲哀なども描かれている。ちなみに「極妻」シリーズでは珍しく、主演の岩下が堅気の人間としてヤクザとは無縁の職場で働くシーンもある。
本作は、「“極妻”登場10周年記念作品」と銘打たれている[1][2]。また、本作より、前作までタイトルについていた『新』が削除された。
歌手生活25年を迎えた八代亜紀が、本作の主題歌と映画出演を果たしているのも大きな話題の一つとなった[2]。
キャッチコピーは、「決着(けじめ)は、わてがとらして貰います。」[3]。
本作で鈴木砂羽は、第17回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞[4]。
大阪のヤクザ組織・堂本組初代組長・堂本増吉(内田朝雄)の娘・久村きわ(岩下志麻)は夫・修一郎(宅麻伸)の堂本組二代目襲名を喜ぶが、その夜、きわは三東会組員・後藤信治(古田新太)の襲撃に遭い揉みあいになる。そこに堂本組幹部・村上徳一(渡辺裕之)と修一郎が駆けつけきわに発砲しようとした三東会組員を修一郎が射殺する。村上は修一郎の身代わりとなり殺人罪懲役十二年に服すことになる。後藤信治に反撃したきわは傷害罪懲役五年で刑務所暮らしとなるが、抗争に発展しないよう組長の妻として修一郎と離婚することで責任を取る。5年後、修一郎は空港近辺の開発事業に励むが、5年前に堂本組と和解したはずの三東会会長・後藤修造(萩原流行)は堂本組を潰すことを企んでいた。新しい妻・久村眉子(鈴木砂羽)と再婚した修一郎はその後もきわのことを気にかけていた所、眉子がきわを敵視し始める。
出所後、東京で堅気として暮らし始めたきわを先代組長の娘として大阪に呼び戻すことを考えた修一郎は、若手組員・菅井宣生(赤坂晃)を東京に向かわせる。きわは大阪に戻ることを断るが、マンションの自宅前廊下で寝起きし始めた宣生を見かねて部屋に居候させることに。数日間の生活で2人に親子の情のようなものが生まれるが、ある日、きわに叱られた宣生は大阪に戻ってしまう。後日、三東会の襲撃に遭ったきわは何とか相手を倒すが、東京を離れることにし地方にいる知人のもとに身を寄せ始める。
その頃、修一郎の開発事業のための用地買収もあと1ヶ所の病院となるが、入院中の先代組長に反対されていた。そのことを知った眉子は修一郎のため独断で病院に忍び込み先代組長を射殺してしまい、帰宅後その事実を打ち明けると驚いた修一郎から口止めされる。先代組長の死がニュースになった後、緊急幹部会で修一郎は三東会の犯行を疑う幹部から「抗争すべき」とやり玉に上がる。対応に苦慮する修一郎の前に父の死を知ったきわが現れ、先代組長の娘として幹部を説き伏せ元夫・修一郎のピンチを救う。
きわはそのまま大阪に戻ると父の葬儀を終えるが、父の想いを汲んで病院の明け渡しを許可しないまま修一郎のゼネコンとの契約日が迫る。その様子に眉子は本宅に訪れてきわと女同士の闘いを繰り広げ、何とかきわから土地の明け渡しの許可を得る。用地買収をやり遂げた修一郎だがゼネコン担当者から状況が一変して事業が中止になったことを告げられ、大金を注ぎ込んでいた修一郎はショックを受ける。修一郎は少しでも金を回収しようと後藤に買収した土地に堂本組の資産を合わせて格安で売った後失踪してしまう。
きわが反抗期のような状態だった宣生と和解した頃、刑事から修一郎の死を告げられた眉子はその場に泣き崩れてしまう。後藤から堂本組の解散が告げられた後きわは宣生に足を洗うよう助言するが、断った彼はその夜1人で三東会事務所に殴り込みに向かう。自宅前で力尽きた宣生を見つけたきわは、もう返事をすることのない彼を抱きかかえながらその名前を呼び続ける。三東会幹部の宴席で後藤たちが盛り上がる中、きわが元堂本組二代目姐としてのけじめをつけに現れる。
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