森田 遥[1](もりた はるか、1996年7月19日 - )は、香川県高松市出身で、中華人民共和国国籍の[2]、女子プロゴルファーである。中国名は魯 婉遥(ルー・ワンヤオ、Lu Wanyao)[3]。所属はフリー。
来歴
両親は中華人民共和国の元卓球選手で、日本で卓球コーチをするために来日し、在住している[2]。遥は生まれも育ちも日本だが[2]、日本の国籍法により国籍は中華人民共和国である[注 1]。
父と練習場に行ったことがきっかけで9歳よりゴルフを始める[2]。
香川大学教育学部附属高松小学校[4]、香川大学教育学部附属高松中学校を経て[5]、高松中央高等学校卒業[1]。
2013年「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」優勝[6]。同年と2014年には中国籍でありながら日本のJGAナショナルチーム入りを果たす[7]。
2014年、全米女子プロゴルフ協会(USLPGA)ツアーの予選会(QT)に挑戦、ファイナルQTまで進出し、最終ラウンドに進出出来なかったが、USLPGA下部のシメトラツアーの出場資格を得た[8]。
2015年プロ転向し、シメトラツアーに参戦[9]。同ツアー転戦にかかる費用約2000万円のうち500万円をクラウドファンディングにより支援を呼びかけ[10]、最終的に773万5000円を集めた[11]。同年5月には「シメトラクラシック」で下部ツアーながらプロ初優勝を挙げる[9]。年間獲得賞金ランキング(賞金ランク)10位以上に入ると翌年のUSLPGAツアーに参戦できたが、惜しくも11位に終わった[12]。同年日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のファイナルQTに進出し4位となる[13]。
2016年からTPD単年登録者(呼称は当時)としてJLPGAツアーに参戦、賞金ランク25位となり自身初のシード入りを果たす[14]。
2017年8月の「北海道Meijiカップ」にてJLPGAツアー初優勝し、同年の賞金ランクで自身最高位となる13位となる[14]。この優勝の資格で同年11月1日付でJLPGA入会(インターナショナルプロフェッショナル会員[注 2])となった[1]。
国籍問題について、優勝時のインタビューで「(帰化するかどうか)選ばなければならないことは承知しているが、じっくり考えたい。今は自分のゴルフを磨きたい」として、熟考中であることを明らかにしている[15]。
2018年は賞金ランク25位でこの年まで3年連続で賞金シード入りを果たした[14]。
2019年「大王製紙エリエールレディスオープン」で単独3位以上に入れば賞金シードに入れたが、4位タイに終わり賞金ランクは52位[16]。2020年シーズンの「第1回リランキング」までのJLPGAツアー出場資格を得た[16]。
2023年のスタンレーレディスホンダゴルフトーナメントで最終日11アンダー首位タイでスタートし70でまとめ13アンダーで安田祐香を2打差で振り切って6年ぶりに優勝。[17]
トーナメント優勝(2)
JLPGAツアー(2)
出典
注釈
- ^ 日本の国籍法によれば、出生時に両親が健在の場合、父母どちらかが日本国籍、又は日本で生まれて父母が国籍を有しない時に、子は日本国民となると定められている。
- ^ 外国籍の選手はこのカテゴリーとなる。
出典
関連項目
外部リンク