桐原牧神社(きりはらまきじんじゃ)は、長野県長野市桐原一丁目にある神社(郷社)。この地は平安時代に「桐原牧」があったとされる地であり[1]、神社には藁駒奉納の行事が伝わっている。
概要
桐原地区は朝廷に馬を献上する「桐原牧」があったとされ、神社にも神馬の像があり、拝殿には「敬神愛国」ならぬ「敬神愛馬」という行灯が掲げられている。
神社の創建は1000〜1500年前というが[2]、「牧神社」の名は、江戸時代に神職・吉田家より賜ったものだという[3]。
桐原牧神社の藁馬づくり
春季例大祭の際に藁馬(藁駒)を奉納し、参拝者に配布する行事が伝わっており、「桐原牧神社の藁馬づくり」として長野市の選定保存技術に選定されている[4]。
もともと豊作祈願の奉納物として始まったもので、古くは各家が藁で馬をつくり、供物を背負わせて奉納していたという[5]。現在では桐原牧保存会で牝馬を300体ほど製作し、神社に奉納してお祓いを受けた上で参拝者に抽選で配布している[2][3]。
1961年(昭和36年)には皇太子明仁親王(現: 上皇)に、1964年(昭和39年)には昭和天皇に、2005年(平成17年)には皇太子徳仁親王(現: 今上天皇)に献上されている。
歴史
交通
脚注