栄松院(えいしょういん)は、東京都文京区にある浄土宗の寺院。
歴史
1589年(天正17年)、教蓮社順誉上人によって開山された。その後、米子藩藩主中村一忠の菩提を弔うため、江戸にいた一忠の母(栄松院)が寺を建てた。よって当寺は栄松院(一忠の母)を開基としている[1]。
元々は神田明神(現神田神社)下に位置していたが、1648年(慶安元年)に現在地に移転した[1]。
1945年(昭和20年)の空襲に際しては、本尊や過去帳は辛うじて避難させることができたが、建物は全焼した[1]。
栄松院の椎
境内には、かつては天然記念物に指定されていた「栄松院の椎」と呼ばれるスダジイの大木がある。1945年(昭和20年)の空襲で焼夷弾の直撃を受け炎上したが、何とか枯死せずに済んだ。現在ではかつての偉容に復しつつある[1]。
かつて、この木は「蛇の木」と呼ばれていた。戦前までこの木の樹洞に大蛇がいたことに由来している[1]。
墓所
交通アクセス
脚注
- ^ a b c d e 本郷仏教会寺院誌編纂委員会 編『本郷の寺院―街と寺誌』本郷仏教会、1984年、196-200p
参考文献
- 本郷仏教会寺院誌編纂委員会 編『本郷の寺院―街と寺誌』本郷仏教会、1984年
関連項目