松浦 莞二(まつうら かんじ)は、日本の映像作家、映画研究者。
概要
大阪府大阪市出身。短編映画、CM、ミュージックビデオ、インスタレーションなどを監督/制作。映画研究もおこなう。2010年にスタジオkkを設立[1]。2016年から映画研究者:宮本明子と小津安二郎の共同研究を開始、2019年には『小津安二郎 大全』を刊行した[2]。
主な監督作品
- 『ロシアの山』(2008年) - PIRとの共同監督作品。第4回シネアスト・オーガニゼーション・大阪、ポケットフィルムフェスティバル選出。
- 『鏡のなかの鏡』(2010年) - LA日本映画際、DOTMOV FESTIVAL、イメージフォーラムフェスティバル[3]、調布映画祭ほか選出。米国、英国、中国、ブラジル、インドなど世界10数カ国で上映された[4]。
- 『HIGH SPEED』(2011年) - KAVCシアター他上映[5]。
- 『Remaking Avatar In A Day』(2011年) - 出口道子との共作。Jameson Empire, Done In 60 Seconds Award 日本ベスト4[6]。
- 『MuDA 男祭り』(2012年)
- 『テーラー 佐伯博史の仕事』(2013年) - 神戸ファッション美術館での展覧会「日本の男服」(2013年)、「ファッション都市神戸」(2017年)にて展示/収蔵。
- 『エレベーターの男』(2013年) - 日本芸術センター 第5回映像グランプリ、選出。
- 『ナゴヤマリンバ』(2014年) - スティーヴ・ライヒのMV。
- 『マリンバ協奏曲』(2014年) - 一柳慧のMV。
- 『ただありきたりの』(2015年) - 第五次米子映画事変、選出[7]。
- 『Discover again Kumiyama』(2015年) - プロデューサー:清水浩。製作:久御山町。
- 『深海と宇宙』(2016年) - 東京工業大学での講演会オープニング映像[8]。(登壇者:長沼毅、片岡龍峰、松永三郎、山本剛義、大平貴之)
- 『一月の手紙』(2017年) - 主演:祷キララ。ショートショートフィルムフェスティバル、カメラ・ジャパン・フェスティバル(ロッテルダム/アムステルダム)、Shorts on Tap(ロンドン)、グアム国際映画祭、バイユー映画祭(ルイジアナ)、札幌国際映画祭、ほか選出[4]。
- 『進化する生命』(2017年) - 東京工業大学での講演会オープニング映像[9]。(登壇者:落合陽一、スプツニ子!ほか)
主な参加作品
- 『かぞくのひけつ』(2006年、監督:小林聖太郎)
- 『グレートブリテン』(2007年、監督:石井裕也) - 撮影補佐。
- 『バミューダ☆バガボンドDVD』(2008年、監督:柴田剛) - 編集担当。
- 『堀川中立売』(2009年、監督:柴田剛) - メイキング/特報/VFX担当。
- 『サーカストレイン』(2010年、総合演出:ウォーリー木下) - 京阪電車100周年記念公演。撮影監督。
- 『甘い生活』(2010年) - ブブ・ド・ラ・マドレーヌ作品。国立国際美術館収蔵作のリビルド版。映像制作担当。
- 『水図』(2010年 - ) - ブブ・ド・ラ・マドレーヌ+山田創平作品。ロンドンPumpHouseGallery、京都精華大学[10]、混浴温泉世界’12展示。映像制作。
- 『霧はれて光きたる春』(2011年) - 花村周寛作品。日本経済新聞社賞他受賞。READYFOR OF THE YEAR 2014 クリエイティブ部門賞。BS朝日Fresh Facesにて一部放送。撮影/編集。
- 『トミーカイラ・ZZ』(2011年) - EVスポーツカー、TommykairaZZのCM。撮影監督。
- 『Marcelino』(2013年、監督:吉田徹) - 撮影監督。
- 『ψ(PSI)』(2014年、監督:吉田徹) - 乃木坂46、松村沙友理PV「夏のFree&Easy」収録。編集担当。
- 『JR西日本線路メンテナンスCM』(2016年) - 撮影補佐。
映像制作以外の活動
- 『父ありき―菅野公子氏インタヴュー』(2014年) - 厚田雄春の三女へのインタヴュー[11]。
- 『anima / body』(2016年) - 『魔女の宅急便』などの仕事で知られるアニメ美術家伊藤豊とのトークセッション[12]。
- 『朧げな際』(2016年) - 京都市立芸術大学ギャラリーでの展覧会、写真撮影[13]。
- 早稲田大学文化構想学部 現代人間論系演習(2016年)[14]。
- 都留文科大学比較文化学科での特別授業(2017年)[14]。
- 『小津安二郎の音を語る』講演(2017年)[15]。
- 東京工業大学社会人アカデミー主催講座「コーヒーの科学」(2017年) - パンフレットデザイン[16]。
- SCMS:Society for Cinema and Media Studies(2018年、トロント) - 講演。
- 小津安二郎生誕115年・小津安二郎青春記念館15周年記念展(2018年、松阪) - 講演。
- ICSSB:International Conference on Social Science and Business(2018年、グアム) - 講演。
- International Symposium on Business and Social Sciences(2018年、シンガポール)- 講演。
- 『豆腐屋はオカラも作る 映画監督小津安二郎のこと』(2018年、田中康義) - 著者撮影[17]。
- トークイベント「北村薫×松浦莞二」[18](2019年)。
- トークイベント「保坂和志×松浦莞二×宮本明子」[19](2019年)。
- シンポジウム「OZU2020」(周防正行らとの鼎談)[20](2020年)。
- 小津安二郎学会運営
- 小津組スタッフへの取材[21]:川又昻、兼松煕太郎、篠田正浩、末松光次郎、田中康義、田邉皓一、山内静夫ほか(2022年3月時点)。
- 小津作品出演者への取材[21]:岩下志麻、香川京子、司葉子、長谷部朋香・千村洋子、山本富士子(2022年3月時点)。
- 小津関連取材[21]:浦沢直樹、坂本龍一、惣領冬実、ミシェル・シオンほか(2022年3月時点)。
- 関西大学での特別講義[21]。
著書
脚注
外部リンク