松沢 哲郎(まつざわ てつろう、1950年10月15日 - )は、日本の動物心理学者・霊長類学者。学位は、理学博士(京都大学)。元・京都大学高等研究院特別教授・京都大学霊長類研究所兼任教授。愛媛県生まれ[2]。
略歴
学歴
職歴
- 1976年12月 京都大学霊長類研究所助手[2](心理研究部門(1993年4月、行動神経研究部門認知学習分野に改組))
- 1987年9月 京都大学霊長類研究所助教授[2](心理研究部門)
- 1992年 京都大学霊長類研究所教授[2](行動神経研究部門思考言語分野)
- 2006年4月 京都大学霊長類研究所所長[2]
- 2014年4月 日本モンキーセンター所長(教授と兼任)
- 2016年4月 京都大学高等研究院特別教授
- 2020年11月24日 研究所が解散される原因となる[5]研究資金約5億円の不正支出で研究院を懲戒解雇[6]
- 2021年4月28日 京都大学に対して地位確認と未払い給与の支払いを求める訴訟を提起[7]
- 2022年10月28日 京都大学が松沢らを相手取り、2億円の損害賠償などを求める訴訟を提起[8]
研究活動
同研究所で飼育されているアイたちチンパンジーに言葉を教えるプロジェクト(アイ・プロジェクト)などで知られ、現在はアイの子どもアユムとともに、チンパンジーでの世代間の文化伝達などを研究している。ギニアのボッソウ村付近に生息する野生チンパンジーの生態調査も並行して行っている。
受賞歴・叙勲歴
著書
共編著
- 松本元共著『脳型コンピュータとチンパンジー学』ジャストシステム 1997
- 長谷川寿一共編『心の進化 人間性の起源をもとめて』岩波書店 2000
- 友永雅己・田中正之共編著『チンパンジーの認知と行動の発達』京都大学学術出版会 2003
- 編『人間とは何か チンパンジー研究から見えてきたこと』岩波書店 2010
- 金矢真美編『なつ教授の霊長類学入門3 : 松沢教授の特別講義「山が教えてくれたこと」』 (知は力なり!シリーズ) エトヴァス・ノイエス 2017
翻訳
論文
脚注
外部リンク