東山充裕
東山 充裕(ひがしやま みつひろ、1965年4月4日 - )は、日本のテレビディレクター、映画監督、演出家、プロデューサー。NHKドラマ部チーフ・ディレクター。北海道出身。 略歴高校・大学時代と自主映画の監督を経て、1990年にNHKに入局。 2002年、福岡局在任中に地域ならではの魅力を描く“地域ドラマ”を企画開発。 単発ドラマを多く演出。受賞多数。 受賞歴
主な演出作品テレビドラマ
ラジオドラマ
人物1965年4月4日、北海道静内郡静内町に生まれる。筑波大学附属駒場高校在学中に級友たちと自主製作した8ミリ長編劇映画『The story of "CARROT FIELD"』(1982/70分)がデビュー作。1983年のPFFに入賞して高く評価され、川越高校の石井満生監督作品『ニヒル』(1982/65分)などともに〝高校生映画〟と呼ばれ話題を呼んだ。70年代には各高校の間に、例えば高校生映画連盟などの連絡機関があり、年2回ほどの発表上映会もあったが、80年代はほとんどそうした機会もなく、このフェスティバルが高校生作家たちの交流の場として機能していた。『The story~』は、一人の陸上選手が主人公。高校生の彼は海岸で知り合った少女に、人参が地面の呪縛を逃がれ空に跳び出していくというキャロットフィールドの夢を語るのだが、結局二人は死に向かって流される。すべてが終った時、少年は一つの決意に至る。今は耐える、耐えて時を待つ。そしてその時が来たら、必ずすべてを破壊するのだ、と。これはまさしく80年代初頭の高校生作家たちのスタンスを象徴する宣言であったが、 続く『鮮やか色の春』(1983)では、自らが主演し、公園の樹木に縛りつけられて撲殺される主人公を演じることによって、彼個人の中ではいっそう深化したテーマをもっとも生理的な手段で表現しようとした。しかしこの作品は、全体としてペシミスティックなムードが漂い、力作でありながら印象を軽くするうらみを残した。現在は横浜国立大学経済学部で国際経済を専攻する学生。高校時代の製作母体となったグループ〈Theとるこ〉を離れて個人で撮り始めた新作2本が88年秋には完成する。(日比野) 【作品】 1982『The story of CARROT FIELD』 1983『鮮やか色の春』(以上Theとるこ) 1986『風を見ていた日』(自主/以上8ミリ) 『日本映画・テレビ監督全集』(1988年12月発行 キネマ旬報社)より 脚注
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