東京学芸大学附属大泉小学校(とうきょうがくげいだいがくふぞくおおいずみしょうがっこう、英: Oizumi Elementary School Attached to Tokyo Gakugei University)は、東京都練馬区東大泉にある国立小学校。設置者は国立大学法人東京学芸大学。
概要
- 歴史
- 1938年(昭和13年)に開校した東京府大泉師範学校附属小学校を前身とする。2022年(令和4年)に創立84周年を迎えた。
- 教育目標
- 「自ら学び、自ら考え、ねばり強く取り組む子ども」「支え合い、ともに生きるども」「たくましく、清い心の子ども」
- 校章
- 東京第三師範学校の時は菊の葉がモチーフとなっていたが、現在は菊の花を背景に「小」の文字を置いている。
- 校歌
- 朝雲光る 武蔵野の 緑を吹いて 爽やかに 風が渡るよ 菊の子も 歌声高く呼び合って 足並み揃え さあ行こう
- 学びの園を 揺るがせて 命溢れる はたらきが 今日も続くよ 菊の子は 新しい世を 開くのだ 元気に満ちて さあ行こう
- 泉のように湧いて出る 若い力で 日本の 明日の栄を 菊の子が 世界の人と築くのだ 望みはるかに さあ行こう
- 同窓会
- 「泉友(せんゆう)会」と称する。
- 特色
- 東京学芸大学の附属小学校として、小学校教員免許取得希望者の教育実習が行われている。
- 1969年(昭和44年)に国内の小学校では初の帰国子女対象の特設学級が設置され、海外帰国児童への教育研究が行われてきた。2007年(平成19年)に国際中等教育学校が設置されたことに伴い、国際をキーワードとした改革が行われることとなった。
- 「菊」と結び付けられることが多く、児童を「菊の子」と呼び、年中行事で児童たちが春から菊(低学年は小菊、高学年は大輪菊を育てる)を育てて、同時に畑で育てた野菜を味噌汁にする「きくまつり」等の独特な行事がある。
沿革
- 1938年(昭和13年)- 東京府大泉師範学校が開校。附属学校として「東京府大泉師範学校附属小学校」が開校。
- 1941年(昭和16年)- 国民学校令により、「東京府大泉師範学校附属国民学校」と改称。
- 1943年(昭和18年)- 改正師範教育令による師範学校の官立(国立)移管・改称により、「東京第三師範学校附属国民学校」と改称。
- 1947年(昭和22年)- 学制改革に伴い、「東京第三師範学校附属小学校」と改称。
- 1949年(昭和24年)5月 - 新制大学東京学芸大学の発足により、「東京学芸大学東京第三師範学校附属小学校」と改称。
- 1951年(昭和26年)4月 - 東京第三師範学校の廃止に伴い、「東京学芸大学附属大泉小学校」と改称。
- 1969年(昭和44年)- 日本の小学校で、初めて帰国子女対象の特設クラス(ゆり組)を設置。
- 1972年(昭和47年)4月 -「東京学芸大学教育学部附属大泉小学校」と改称。
- 2004年(平成16年)4月 - 東京学芸大学が国立大学法人化され、「東京学芸大学附属大泉小学校」(現校名)に改称。
- 2023年(令和5年)12月 - 学芸大学附属大泉小一帯が大規模な火災時の避難所になった。
学校行事
3学期制をとっている。
- 1学期
- 4月 - 和楽会(新入生歓迎行事)
- 5月 - 低学年遠足(1年昭和記念公園、2年航空公園、3年日和田山)高学年移動教室(4年富浦、5年箱根)、離任式
- 6月 - 高学年移動教室(6年日光)
- 7月 - 5・6年富浦臨海学校
- 2学期
- 9月 - 教育実習
- 10月 - 運動会
- 11月 - きくまつり(開校祝賀会)、全校遠足
- 12月 - 菊の子展覧会
- 3学期
- 1月 - 全国研究発表会
- 2月 - おわかれ音楽会(卒業生送別行事)、教育実習
- 3月 - 卒業式、卒業パレード、六年生を送る会
著名な出身者
諸問題
2022年度に、当時5年生だった男子児童が、同級生らから複数回にわたるいじめを受け、被害児童は学校のアンケートで、何度もいじめ被害を訴えてきた。この児童の学級担任は、アンケートの都度、児童へのケアや、加害児童への指導をしたとしていたが、当初、管理職への報告をしないなど、組織的な対応がとられず、2022年12月に管理職への報告が行われたものの、児童は学校を欠席するようになり、2023年5月に他の学校に転校した。同校側は2023年4月に今回の事態を運営母体の東京学芸大学に報告し、大学側はいじめの重大事態であるとして、5月に文部科学省に報告した。今後、調査委員会を立ち上げ同校の対応を調査するとしている[1]。
脚注
関連校
関連事項
外部リンク