杜氏組合(とうじくみあい)とは、日本酒の酒造技術者である杜氏が作る組合。原則として杜氏集団(または流派)ごとに形成されている。
概要
小さな杜氏集団では、周辺のいくつかの杜氏集団と共同で一つの組合を持っている。杜氏全体の数が激減している近年、むしろそうした例のほうが多いといっても良い。
歴史
明治時代から昭和時代前期にかけては、激しく資本家である蔵元と労使関係として対立することもあったが、近年はとみに同じ杜氏集団の労務管理、福利厚生、技術の研鑽、後継者の育成などが主な仕事となっている。
全国の杜氏組合一覧
末尾の( )内の数は1996年(平成8年)時点での、その組合への登録杜氏数である[1]。
- 津軽杜氏の組織するもの。(6)
- 南部杜氏の組織するもの。(387)
- 山内杜氏の組織するもの。(48)
- 会津杜氏の組織するもの。(7)
- 越後杜氏の組織するもの。(324)
- 小谷杜氏・諏訪杜氏・飯山杜氏が合同で組織するもの。(59)
- 能登杜氏の組織するもの。(83)
- 越前糠杜氏の組織するもの。(14)
- 大野杜氏の組織するもの。(4)
- 丹波杜氏の組織するもの。(75)
- 南但杜氏の組織するもの。(7)
- 但馬杜氏の組織するもの。(198)
- 城崎杜氏を主に、周辺の杜氏たちの組織するもの。(14)
- 備中杜氏の組織するもの。(31)
- 三津杜氏(安芸津杜氏)などの、広島杜氏の組織するもの。(60)
- 出雲杜氏の組織するもの。(50)
- 石見杜氏の組織するもの。(5)
- 大津杜氏の組織するもの。(23)
- 主として熊毛杜氏の組織するもの。(4)
- 土佐杜氏の組織するもの。(5)
- 越智杜氏の組織するもの。(10)
- 伊方杜氏の組織するもの。(26)
- 芥屋杜氏・筑後杜氏・三潴杜氏・柳川杜氏・久留米杜氏・肥前杜氏・平戸杜氏・生月杜氏・小値賀杜氏らが合同での組織するもの。(70)
脚注
- ^ 月桂冠 お酒の事典 全国の杜氏地図 2008-08-26閲覧
関連項目