朝倉 理恵(あさくら りえ、1953年4月5日 - [1])は、東京都出身で1970年代に活動した日本の歌手、女優。
人物
東芝レコードが結成した少年合唱団シンギングエンジェルスの合唱団員として音楽活動を始め、後にソロとなり桜井 妙子名義で童謡やアニメソングやCMソングなどを歌っていた。
また映画俳優としても活動実績があり、特撮テレビ映画『スペクトルマン』(フジテレビジョン)などにも出演している。
1972年に当時のCBSソニー(現在のソニー・ミュージックエンタテインメント)のオーディションに合格[2]し、1973年「あの場所から」で朝倉理恵としてデビュー。
ディスコグラフィー
桜井妙子名義
- エンジェルちゃんの童謡アルバム
- 子供のふるさと
- ちっちゃなひみつ(『小さなスーパーマン ガンバロン』挿入歌)
- ミスターアンデルセン [昭和キッズ3、アニメ特撮主題歌全集4 ほか]
- 幸せをはこぶメルモ [昭和キッズ4、アニメ特撮主題歌全集5 ほか]
- ムーミン谷のうた [昭和キッズ5、テレビまんが懐かしのB面コレクション ほか]
- ララバイオブダイゴロウ(『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』挿入歌)
- 向こう3軒両隣り [コクミンHits少年探偵団-懐かしのラジオテレビテーマ]
- バス通り裏 [コクミンHits少年探偵団-懐かしのラジオテレビテーマ]
- 童謡、抒情歌(詳細不明) [てあそびうた、特撰抒情歌100 など数種類]
- 私の髪は糸車(CM) [伊藤アキラCM傑作選]
- おうま [親子で歌いつごう 日本の歌百選]
- 真琴のテーマ(『コートにかける青春』挿入歌)
[ ]は収録しているCD、昭和キッズ…昭和キッズTVシングルス
朝倉理恵名義
シングル
# |
発売日 |
A/B面 |
タイトル |
作詞 |
作曲 |
編曲 |
規格品番
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1
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1973年 2月21日 |
A面 |
あの場所から |
山上路夫 |
筒美京平
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高田弘
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SOLB-2
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B面 |
ひとりの部屋 |
衣田有希 |
子門真人
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2
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1973年 7月21日 |
A面 |
坂の上のアパート
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山上路夫
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筒美京平
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SOLB-54
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B面 |
眠れない夜
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3
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1973年 11月21日 |
A面 |
さよなら、今日は |
安井かずみ
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坂田晃一
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SOLB-87
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B面 |
港の詩 |
山上路夫 |
筒美京平 |
高田弘
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4
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1974年 5月1日 |
A面 |
誰のために愛するか
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山口洋子
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坂田晃一
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SOLB-132
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B面 |
風の中の日々
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5
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1974年 8月1日 |
A面 |
ダーちゃんどこへ行く
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岩谷時子
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いずみたく
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青木望
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SOLB-167
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B面 |
鐘を鳴らすのはだれ
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6
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1975年 2月21日 |
A面 |
ひとさし指 |
安井かずみ
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浜圭介
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森岡賢一郎
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SOLB-223
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B面 |
お見舞い |
新美真之
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7
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1975年 9月21日 |
A面 |
春の雨はやさしいはずなのに
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小椋佳 |
萩田光雄
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SOLB-314
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B面 |
武蔵野にて |
杉紀彦
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坂田晃一
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8
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1976年 3月21日 |
A面 |
つる姫じゃ〜っ![3]
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まことちゃん |
高田弘
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SOLB-398
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B面 |
月になった恋人 |
山口洋子
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坂田晃一
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9
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1979年 4月1日 |
A面 |
きみはねこじゃない
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香山美子
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小森昭宏
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05SH-490
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B面 |
ヒッコリーのきのみ
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10
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1979年 6月21日 |
A面 |
8時だヨ!ふた子のモンチッチ
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伊藤アキラ
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小林亜星
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高田弘
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05SH-538
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B面 |
ふた子のモンチッチ天使
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アルバム
オリジナル・アルバム
- 2. 「誰のために愛するか」(1974年6月21日/SOLL-77)[5]
- ※A-5以外全作曲・編曲:坂田晃一
- 風の中の日々
- 作詞:山口洋子
- 誰のために愛するか
- 作詞:山口洋子
- 目覚めた時には晴れていた
- 作詞:阿久悠
- ちいさな贅沢
- 作詞:山口洋子
- あなた
- 作詞・作曲:小坂明子/編曲:坂田晃一
- ※原曲歌唱:小坂明子
- さよなら、今日は
- 作詞:安井かずみ
- 武蔵野にて
- 作詞:杉紀彦
- 月になった恋人
- 作詞:山口洋子
- 風のマドリガル
- 作詞:朝倉理恵
- あのひとは飛んでった
- 作詞:末松康生
- 風の中の日々
- 作詞:山口洋子
- 愛の伝説
- 作詞:万里村ゆき子
- ※原曲歌唱:まがじん
ベスト・アルバム
コンピレーション・アルバム
1980年12月にCBS・ソニーから出たアニメソングのオムニバスアルバムに「ドラえもんのうた」「花の子ルンルン」のカバー2曲で参加している。これが「朝倉理恵」名義では最後の仕事。
桜井たえこ名義 コロムビア発売のシングル(EP)
- あの子(B面は石川進の「綿菓子旅行」)1977年3月
この頃はまだCBS・ソニーとの契約がまだ残っていたため、コロムビアやビクターでの仕事では朝倉理恵という名前が使えなかった。
タイアップ曲
出演
映画
テレビドラマ
テレビアニメ
バラエティ
エピソード
月刊平凡1973年7月号のインタビューで、尊敬する歌手はキャロル・キングと述べている[1]。
引退後
1984年5月に発行された音楽雑誌『季刊リメンバー』Vol6の本人へのインタビューによると、しばらくしてタバタ音楽事務所を辞めている。おそらく同時期にCBS・ソニーとの契約も切れたと思われる。レコード店勤務を経て79年に童謡/アニメ歌手として復帰した際は事務所に所属せず、フリーで仕事をしていた。童謡/アニメ歌手→アイドル歌手→再び童謡/アニメ歌手、という道をたどった人というのはあまり多くはなく、他には『君スタ』出身の三純和子(小野木久美子→三純和子→かおりくみこ)がいる。その後、CBSソニーに入社し、酒井政利プロデューサー(歌手時代の担当プロデューサー)の秘書として働いていたが[8]、その後の消息は不明である。
脚注
- ^ a b 月刊平凡1973年7月号183ページ
- ^ 朝倉理恵ゴールデン☆ベスト limitedの冊子2ページ 朝倉理恵との再会に寄せて(直筆メッセージ)
- ^ 朝倉理恵、エコノミック・アニマルズ名義。
- ^ 2015年8月18日にCD版がリリースされた(規格品番:DYCL-39)。
- ^ 2014年11月19日にCD版がリリースされた(規格品番:DYCL-547)。
- ^ 2015年12月21日にCD版がリリースされた(規格品番:DYCL-603)。
- ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. アパッチ野球軍. 東映アニメーション. 2024年7月6日閲覧。
- ^ 『季刊リメンバー』誌Vol6 1984年5月発行
外部リンク