時空戦士イバライガーR(じくうせんしイバライガーアール)は、茨城県を中心に活躍しているローカルヒーローの名称。
その名の通り、茨城県のご当地ヒーロー。卯都木睦が考案したオリジナルヒーローで、2007年8月より有志十数人による製作委員会を立ち上げ「時空戦士イバライガー」として活動を開始。2008年10月からは「時空戦士イバライガーR」として活動。当初ヒーローはイバライガー(またはイバライガーR)のみだったが、その後、次々とヒーローが増え、現在、十数体のキャラクターが存在し、茨城県内各地のイベント、お祭りなどでステージショー、握手会、撮影会、サイン会などを行っている。なお、主要キャラクターが増えたこと、初代イバライガーが復活したことにより、2011年より公式名称を「時空戦士イバライガー」に戻している。
茨城県のヒーローとして紹介されることが多いが、正確には主催団体「茨城元気計画」が運営する自主活動であり、県、市町村等の公式キャラクターではない。基本的にショーその他のオファーは有料で引き受けているが、養護施設等への慰問、東日本大震災被災者の激励といった活動は、主催者による自主ボランティアであり、無償で出動することが多い。特に東日本大震災直後には、県内各地を自主的に訪問し激励して回った。2011年4月16日には、被災した子どもたちを激励するために初めての自主公演を入場無料で開催している。
約25 - 30分程度。主演はイバライガーRもしくは初代イバライガーであることが多いが、ブラックショー、ミニライガーショーなどが演じられることもある。ショーの後には、ほぼ必ず登場キャラクターとファンたちとの撮影会があり、ショーと合わせて約1時間の公演2回程度を行うことが多い。脚本は、毎回イベントごとに書き下ろしている。多くの場合、既存のシナリオにアレンジを加えたものだが、年に数本のペースで新作を追加している。ほとんどの場合、ショーの内容は茨城元気計画に一任されており、イベント主催者もステージを見るまで内容を知らないことが多い。過去、最大規模のシナリオは、2011年4月16日の自主公演のもので、ほとんど全てのキャラクターが登場している。なお、イバライガーは未来から来たヒューマロイド(人造人間)であり、人は入っていないというのが公式のお約束であり、スーツアクターおよび声優等に関する情報や発言は御法度になっている。
感情を物質やエネルギーに変換する技術「エキスポ・ダイナモ」を研究していたティクス博士は、偶然にも悪のエネルギー生命体「ジャーク」を生み出してしまった。ジャークは、負の感情を媒介として人間に憑依・寄生する性質を持ち、人々を恐怖や悲しみに陥れることで、さらに増殖していく。ジャークに寄生されたティクス博士は悪の科学者Dr.ティクスに変貌し、怪人たちを生み出し、茨城侵略計画を開始する。そんな茨城県に時空を超えて出現したヒーローが初代「時空戦士イバライガー」である。イバライガーは、ジャークとは反対に、愛情、友情、希望、勇気など、善意の感情をエネルギーとする正義のヒューマロイド(人造人間)。イバライガーが誕生した未来世界では、ジャークが茨城県から全国・全世界へと、その魔の手を伸ばし、社会は乱れ、人の心は破壊され、環境も荒廃してしまっていた。そんな未来を変えるために、人々の願いを込めて現代に送り出された最後の希望がイバライガーなのだ。しかしイバライガーは、ジャークとの戦いの中で、時空の裂け目に消えてしまう。すべての希望が絶たれたかに思えたとき、平和を求める人々の想いが時空を超えて、新たなヒーロー「時空戦士イバライガーR」と、その仲間たちを呼び寄せる(このイバライガーRの登場が、物語の冒頭部分とされている)。そして、さらなる未来からやってきたハイパーイバライガー、奇跡の復活をとげた初代イバライガーなどのヒーローたちが結集し、茨城の人々と共にジャークを追いつめていくのだった。
イバライガーたちのマスク・バイザー部分は、茨城の鳥「ヒバリ」をイメージしたデザインになっている。
登場時のセリフは「時空戦士!イバライガーR!」
登場時のセリフは「時空天使!イバガール!」
登場時のセリフは「時空戦士!ミニライガーR!」
以下、各種設定はオリジナル版ではあるが、小さな子が主な観客であるステージショーには、ほとんど反映されていない。ただし、一部のショーではオリジナル設定に基づいたハードストーリーを公演することがあり、2011年1月にイオン内原で行われたステージショーでは「初代イバライガー復活」を描いた物語が披露されたが脚本は、子供向けにアレンジされている。
主催団体制作のパンフレット、ポスター、カレンダー、主題歌CD、トレーディングカード、缶バッジ、Tシャツ、リストバンドといった関連グッズは、イバライガーショー開催の際に、ステージ脇で販売されていることが多い。この他、メーカーとのコラボ商品として「飲酒運転撲滅焼酎(麦・芋)」、「イバライガー元気牛乳」などがあり、これらは茨城県内のお店で販売されている(酒類および乳製品のため、主催団体自身では扱っておらず、ステージショー会場では購入できない) また非売品として茨城県内各所に掲示された「飲酒運転撲滅ポスター(企業協賛)」「節電うちわ」「イバライガーBOXティッシュ」「焼酎販促ポスター(メーカー協賛)」などがあり、うちわ、ティッシュはイベント会場などで配布された。2011年6月の茨城県警との協定以降は、県警とのコラボ防犯ポスターなども制作されている。
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