『星は光りぬ』(ほしはひかりぬ、伊:E lucevan le stelle)は、ジャコモ・プッチーニ作曲のオペラ『トスカ』の中でカヴァラドッシ(テノール)によって歌われるアリアである。「星はきらめき」などとも呼ばれる。
概要
『トスカ』第3幕で、間もなく銃殺される画家カヴァラドッシが、明け方の星に、トスカとの愛を想い、泣きながら歌うアリア。
フィギュアスケート選手・本田武史、エヴァン・ライサチェク、エフゲニー・プルシェンコの競技使用曲。
歌詞
イタリア語(原文)
|
和訳
|
E lucevan le stelle ed olezzava la terra,
stridea l'uscio dell'orto,
e un passo sfiorava la rena,
entrava ella, fragrante,
mi cadea fra le braccia.
Oh! dolci baci, o languide carezze,
mentr'io fremente le belle forme disciogliea dai veli!
Svanì per sempre il sogno mio d'amore.
L'ora é fuggita,
e muoio disperato, e muoio disperato.
e non ho amato mai tanto la vita !
|
星は輝き、大地は芳しく
菜園の扉が軋み、
砂土に軽く触れるような足音がして
彼女が芳香を纏って入ってくる
ああ、あの甘いキス、誘うような抱擁
震えながらヴェールをとり、彼女の姿を露にした!
僕の愛の夢は永遠に無に帰した。
時は過ぎ、
絶望の中に僕は死ぬ、絶望の中に僕は死ぬ。
今ほど命を恋しく思うことはなかった!
|
参考文献