キックス (XIX、KYXX、KIX、KICKS) は、日産自動車が1995年及び1998年に発表したコンセプトカー、2008年から2012年まで販売していた軽SUV、並びに2016年から生産・販売しているCUVである。
概要
1995年に発表されたコンセプトカーは、ノッチバックセダン型ピックアップトラックで、1998年に発表されたものはハッチバック型である。
再び「キックス」の名が使われだしたのは約10年後の2008年だった。三菱自動車が生産販売していたパジェロミニのOEMとなり、これが初代モデルに当たる。しかし2012年、パジェロミニの生産終了をもって生産・販売も終了した。
2代目は約4年後の2016年に登場。初代とは異なり自社製造でジュークとエクストレイルの中間のコンパクトクロスオーバーSUVとして海外で販売が開始された。特にエクステリアには、近年の日産のデザインアイデンティティである「Vモーション」を核に、V字型グリルやブーメラン型ヘッドライト、フローティングルーフなどを積極的に採り入れることで、力強さとスポーティーさを高次元で両立させている。日本向けについては、2020年5月28日に行われた事業構造改革計画の説明会にて、6月発売予定であることが公表され[1]、同年6月24日に公式発表された。
なお、コンセプトカー、初代モデル、2代目モデルで名称は同じであるが、アルファベット表記がその時々によって異なっている。
コンセプトカー
「XIX」(1995年)
第31回東京モーターショーに出展されたコンセプトカー。使い慣れた道具のようにガンガン使えるクルマというコンセプト打ち出しており、特徴は、広く使い勝手を重視したビッグトランク。2mくらいの長尺ものも運べるとされている。
「KYXX」(1998年)
パリ国際モーターショーに出展されたコンセプトカー。アルファベット表記は「KYXX」。本モデルは作成に約10ヶ月を要した。このパワーユニットは3.0L/100km(78mpg)の燃費を可能にすることを目的として開発された。また、「Nissan's M-fire Combustion System」と呼ばれるモジュール式燃焼システムを採用している。さらにこのエンジンは2005年に欧州にて導入されるCED4に完全に準拠している。またシャシーはマーチをベースとしており、当時29歳のCarsten Aengenheysterがデザインを担当した。
初代「KIX」PA0(H59A)型(2008年 - 2012年)
- 2008年
- 2月27日 - 日産は同年秋頃に三菱自動車から軽自動車「パジェロミニ」のOEM車両の供給を受けることを発表。
- 9月30日 - 車名を「キックス(KIX)」と発表[2]。
- 10月30日 - 三菱自動車よりH58型パジェロミニ後期型のOEM供給を受けて販売開始[3]。テレビCMは野沢雅子がナレーターを務め、ウクライナのキエフで撮影された。キャッチコピーは「すべての道を走りつくせ! 日産ミニ四駆[注釈 1] KIXデビュー!」。CMオリジナル曲は「NISSAN MINI 4WD」。また、当時のSHIFT_ワードは「SHIFT_active(行動力をシフトする)」であった。
- 日産ではモコ(2002年4月発売)、クリッパーバン/クリッパートラック(2003年10月発売)、オッティ(2005年6月発売)、ピノ(2007年1月発売)、クリッパーリオ(2007年6月発売)に次ぐ、7車種目の軽自動車となり、キックスの発売により、「日産の軽」ラインアップが軽ボンネットバンタイプを除きほぼ一通りそろうことになった。
- グレード構成はベーシックな「RS(パジェロミニの「ZR」相当)」と上級グレードの「RX(同「VR」相当)」の2グレードで、いずれも5速MT車と4速AT車がラインアップされている。2代目・前期型エクストレイルを彷彿とさせる専用フロントグリルが与えられている。また、ボディカラーはチタニウムグレーメタリック(キックス専用色、当初はミディアムグレーメタリック)、デニムブルーパール、ラズベリーレッドパール(当初はレッド)、クールシルバーメタリック、ブラックパール、ホワイトパール3コートパール(キックス専用色)の6色展開。
- パジェロミニとの違いは、外観ではフロントフェイスやスペアタイヤハーフタイプハードカバー等。メカニズム面ではFR車(「XR」系)や最上級グレード (「EXCEED」)、「VR」にカーナビを標準装備にした「NAVI EDITION VR」相当のラインナップの有無。ボディカラーでは2トーンカラーや3ウェイ2トーンカラーの有無が挙げられる。
- 位置付けとしては、ムラーノ(2002年11月発売)、デュアリス(2007年3月発売)、エクストレイル(2000年11月発売)などの下位にあたる。
- 2010年8月18日 - パジェロミニの一部改良を受け、一部仕様向上。燃費の良い走行をしている時に点灯してエコドライブをサポートするECOインジケーターを全車に標準装備。また、ボディカラーが見直され、ミディアムグレーメタリックとレッドを廃止し、替わってチタニウムグレーメタリックとラズベリーレッドパール(特別外板色)が追加された[4]。
- 2012年
- 6月 - パジェロミニの生産終了に伴い、キックスも在庫のみの販売となった。
- 8月 - 販売終了。ホームページの掲載も終了した。
- 2016年4月14日 - エンジン制御用コントロールユニット(ECU)およびラジエーターファンモーターに不具合があるとして、三菱自動車は国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象は、三菱自動車の3車種、それらのOEMであるPA0型キックス、クリッパー、クリッパーリオの計6車種で、2002年8月8日から2013年12月27日に製造された12万4419台[5]。
2代目「KICKS」 P15型(2016年 - )
デザインチームは日本の「日産グローバルデザインセンター(NGDC)」によって立ち上げられ、その後、アメリカの「日産デザインアメリカ(NDA)」とブラジルの「日産デザインアメリカリオ(NDA-R)」が合流し、3部門の共同作業によって進められた。
日産・キックス(2代目) P15/RP15/SNP15型 |
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中国仕様(フロント) |
中国仕様(リア) |
日本仕様 X ツートーンインテリアエディション(2020年6月発売型) |
概要 |
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製造国 |
ブラジル メキシコ 中国 マレーシア 台湾 タイ |
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販売期間 |
2016年8月 - (日本:2020年6月 - ) |
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デザイン |
日産グローバルデザインセンター(NGDC) 日産デザインアメリカ(NDA) 日産デザインアメリカリオ(NDA-R) |
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ボディ |
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乗車定員 |
5名 |
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ボディタイプ |
5ドアクロスオーバーSUV |
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駆動方式 |
FF 4WD(日本仕様のみ) |
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パワートレイン |
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エンジン |
HR16DE型 1,598cc 直4(ブラジル仕様) HR15DE型 1,498cc 直4(中国仕様) HR12DE型 1,198cc 直3(日本・タイ仕様) |
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モーター |
EM57型 交流同期電動機(フロント、日本(2020年6月発売型)・タイ仕様車のみ) EM47型 交流同期電動機(フロント、日本仕様車(2022年7月改良型)のみ) MM48型 交流同期電動機(リア、日本仕様車(2022年7月改良型)のみ) |
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最高出力 |
エンジン 84 kW (114 hp) / 5,600rpm(ブラジル仕様) 91 kW (124 hp) / 6,300rpm(中国仕様) 60 kW (82 PS) / 6,000rpm(日本仕様) フロントモーター 95 kW (129 PS) / 4,000-8,992rpm(日本仕様・2020年6月発売型) 100 kW (136 PS) / 3,410-9,697rpm(日本仕様・2022年7月発売型) リアモーター 50 kW (68 PS) / 4,775-10,259rpm |
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最大トルク |
エンジン 152 N・m / 4,000rpm(ブラジル仕様) 147 N・m / 4,400rpm(中国仕様) 103 N・m / 3,600-5,200rpm(日本仕様) フロントモーター 260 N・m / 500-3,008rpm(日本仕様(2020年6月発売型)) 280 N・m / 0-3,410rpm(日本仕様(2022年7月改良型)) リアモーター 100 N・m / 0-4,775rpm(日本仕様(2022年7月改良型)) |
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変速機 |
ジヤトコ製エクストロニックCVT / 5速MT/非搭載(電動機直結:日本・タイ仕様) |
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サスペンション |
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前 |
独立懸架ストラット式 |
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後 |
トーションビーム式 |
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車両寸法 |
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ホイールベース |
2,610mm(ブラジル仕様) 2,620mm(日本仕様) |
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全長 |
4,295mm |
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全幅 |
1,760mm |
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全高 |
1,590mm(ブラジル仕様) 1,610mm(日本仕様) |
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車両重量 |
1,109-1,136kg(ブラジル仕様) 1,122-1,164kg(中国仕様) 1,350kg(日本仕様) |
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その他 |
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プラットフォーム |
Vプラットフォーム |
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年表
- 2012年10月 - サンパウロモーターショー2012にて、コンセプトモデル「エクストレム(EXTREM)」を発表。
- 2014年10月28日 - サンパウロモーターショー2014にてエクストレムをより市販向けに近づけた「キックス・コンセプト(KICKS CONCEPT)」を発表[6][7]。
- 2015年2月13日 - 同日から18日にかけて、ブラジル・リオデジャネイロのサンバ・カーニバルにて、コンパクトSUVスタイルの新コンセプトモデル 「キックス・サンバ・コンセプト(Kicks Samba Concept )」を披露[8]。
- 2016年
- 1月4日 -「キックス」をブラジルのレゼンテ工場で生産することを発表[9]。
- 5月2日 - リオデジャネイロにて市販仕様の「キックス」を発表[10]。
- 5月3日 - リオデジャネイロオリンピック/リオデジャネイロパラリンピックの聖火リレーにて初披露されたと同時に、同オリンピックのオフィシャルカーとして採用されることも発表、なお販売予定を2016年8月と発表。
- 8月5日 - ブラジル・リオデジャネイロで発売。16年度後半には他の南米諸国でも販売する。将来は世界80か国以上に投入する計画である。なお車格については、ジュークとエクストレイルの中間に位置する。
- 2017年
- 4月19日 - 上海国際モーターショーにて中国初公開[11]。
- 5月 - 中国市場での販売を開始(中国名:勁客)。
- 11月29日 - ロサンゼルスオートショー2017にて米国市場に導入することを発表。ポジションについてはジュークの後継。2018年モデルのグレード体制は3種類で、「S」、「SV」、「SR」となっている。カラーについては5種類の2トーンを含む7通りを用意[12]。アメリカ国内での発売は2018年春と告知される。
- 2018年
- 5月 - カナダでの販売を開始。
- 6月 - アメリカでの販売が開始される。それに伴いジュークは北米市場から完全撤退。価格は廉価モデルの「S」で17,990ドル、最上級モデルの「SR」でも20,290ドル(2018年6月現在)と、アメリカ市場における日産製SUVのエントリーモデルという位置付けを担っている[13]。
- 11月7日 - 台湾での発売が開始。中国仕様が導入され、価格は725,000台湾ドルから(CM公開は11月6日から)。
- 2019年
- 1月22日 - インド仕様が発売される。詳細は下記を参照。
- 2月28日 - サーフィンをテーマにしたコンセプトモデル「キックスサーフ・コンセプト」が登場。企画には数々の優勝経験を持つプロサーファー、アレホ・ムニーツとサンチャゴ・ムニーツが参加している。ボディーカラーはラテンアメリカを意識したブルーグリーンとイエローの2トーンで、サイドには波をイメージしたグラフィックがある。このブルーグリーンにはいくつかのトーンが含まれ、これは「表情を変える海」をイメージしたとのこと[14]。
- 2020年
- 5月15日 - タイにて電動パワートレイン「e-POWER」を搭載し、フェイスリフトしたモデルの販売が開始された。HR12DE1.2Lの3シリンダーのガソリンエンジンと、EM57電気モーターを組み合わせた前輪駆動となっている。尚、このモデルはタイにおいて現地生産される[15]。
- 6月5日 - 日本公式サイトで先行公開サイトが設けられる。
- 6月24日 - 日本仕様が公式発表された(6月30日発売)[16]。
- 日本にはタイ仕様が導入される。ブラジル仕様に比べ車高が20mm高くなり、ホイールベースは10mm拡大される。なお、日本国内での「e-POWER」搭載車種はE12型ノート、C27型セレナに続き3車種目となるが、キックスは日本国内での日産車において初の「e-POWER」専用車種となる。また前述のとおり、日本では初代モデルから約7年10ヶ月ぶりの車名復活となるが、アルファベット表記はすでに発売されている海外向けと同じく「KICKS」となる。
- 「e-POWER」は最大出力の向上により中高速域での力強さを高めたほか、走行モードで「ECOモード」または「Sモード」設定時にはアクセルペダルの踏み戻しで車速の調整を可能にすることでブレーキペダルを踏む回数を減らす「e-POWERドライブ」が作動する。また、発動用エンジンの作動タイミングの制御の最適化によりエンジンの作動頻度を減らし、静粛性を高めた。
- 外観は「ダブルVモーショングリル」や「フローティングルーフ」が、ヘッドランプにはLEDが採用された。ボディカラーはブリリアントホワイトパール3コートパール(特別塗装色)、ブリリアントシルバーメタリック、チタニウムカーキパールメタリック(特別塗装色)、ラディアントレッドパール、ナイトベールパープルチタンパール、ダークブルーパールメタリック、プレミアムホライズンオレンジパールメタリック(特別塗装色)、ピュアブラックパールメタリック、サンライトイエローパール(特別塗装色)の9色が設定されるほか、ピュアブラックパールメタリックと組み合わせた2トーン(特別塗装色)も設定され、ブリリアントホワイトパール3コートパール、ラディアントレッドパール、プレミアムホライズンオレンジパールメタリックの3色に、2トーン専用設定のダークメタルグレーメタリックを加えた4色が設定される。
- 安全面では運転支援技術「プロパイロット」や「SOSコール」が全車に標準装備されるほか、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」も標準装備される。
- グレード体系は「X」と「X ツートーンインテリアエディション」の2グレードが設定される。「X」はインストやドアトリムクロスがブラックで、シート地は合皮/織物コンビシートを採用。「X ツートーンインテリアエディション」はインストやドアトリムクロスをオレンジタンに、シート地を合皮にそれぞれ変更されるほか、「X」ではセットオプションとなる前席ヒーター付シート、ステアリングヒーター、寒冷地仕様の3点が標準装備される。
- WLTCモードによる排出ガス及び燃料消費率(燃料消費率はJC08モードも併記)に対応しており、日本国内における日産車で初となる「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得し、「2020年度燃費基準+50%」を達成する。
- なお、販売開始のタイミングでジュークの日本での販売が終了(生産は2019年12月で終了)となり、北米に続いて日本でもジュークの後継車種としての位置づけを担うこととなった。
- 7月9日 - シンガポールにてe-POWER搭載車の販売が開始された[17]。
- 10月1日 - 日本仕様が3代目ルークスと共に2020年度グッドデザイン賞を受賞したことが発表された[18]。
- 2021年
- 1月15日 - 日本仕様にオーテックジャパン(現・日産モータースポーツ&カスタマイズ)によるカスタムカー「AUTECH」の追加設定が発表された(3月3日発売)[19]。「AUTECH」では7車種目の設定となり、SUVではエクストレイルに次いでの設定となる。
- 「X」をベースに、外観はダーククロームのグリルフィニッシャー、ドットパターンとしたフォグランプフィニッシャー、メタル調フィニッシュのプロテクター(フロント・サイドシル・リア)、AUTECH専用エンブレム(フロント・リア)で構成された専用エクステリアをはじめ、フロントバンパーに青く光るシグネチャーLEDが採用されたほか、サイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラーはメタル調フィニッシュに、17インチアルミホイールはガンメタリック塗装にそれぞれ変更された。内装では、シート地やドアトリムにレザレットを採用し、シートとステアリングはブルーステッチ付のブルー/ブラックコンビ(シートには海面の波の動きをモチーフとした模様と「AUTECH」刺繍も施される)、ドアトリムはブルーにそれぞれ変え、インストパッド・シフトノブベース・センターコンソール(アームレスト、コンソールボックス付)にはブルーステッチが、シフトノブベースフィニッシャーにAUTECHエンブレムがそれぞれ施された。
- そのほか、ベースグレードではセットオプション設定となるインテリジェント アラウンドビューモニター、インテリジェント ルームミラー、前席ヒーター付シート、ステアリングヒーター、寒冷地仕様が標準装備される。
- ボディカラーはモノトーンはブリリアントホワイトパール3コートパール(特別塗装色)とピュアブラックパールメタリックの2色。ピュアブラックパールメタリックと組み合わせた2トーン(特別塗装色)にはブリリアントホワイトパール3コートパールに加え、「AUTECH」専用となるダークブルーパールメタリックの2色が設定される。
- 4月 - 日本仕様車を仕様変更。「2030年度燃費基準85%達成車」となった[20]。
- 11月2日 - 日本仕様車に特別仕様車「コロンビアエディション」が発売された[21]。500台の限定販売となる。
- 総合アウトドアメーカーのコロンビアスポーツウェアジャパンとの共同企画により設定された。「X」をベースに、フロントに装着されるブルーのグリルステッカー、サイドとリアに装着される「Columbia」のロゴステッカー、ブラックのプロテクター(フロントアンダー/サイドシル/リアアンダー)、インピスタ社製のCORDURA Fablic(305デニール)を使用し、生地に防水加工を施したフロントシートエプロン(運転席・助手席)、シートバックポケット(運転席・助手席)、ラゲッジシート、通常はディーラーオプションとして用意されているフロアカーペット(エクセレント、消臭機能付/ブラック)とRadi-Cool製サンシェード(車外取付タイプ)で構成された「コロンビアパッケージ」が特別装備される[注釈 2]。
- ボディカラーはダークブルーパールメタリックとチタニウムカーキパールメタリック(特別塗装色)の2色を設定。
- 2022年
- 7月19日 - 日本仕様車をマイナーチェンジ[22]。
- e-POWERがE13型ノートや派生車種のノート オーラと同じ第2世代へ移行し、低速走行時のエンジン始動頻度を低減。e-Pedal Stepの操作性が改善されるとともに、SPORTやECOモード設定時でもBレンジへの切替が可能となった。燃費性能が改善されたことで、「2030年度燃費基準90%達成車」に向上された[20]。なお、第2世代e-POWERへの移行に伴い、車両型式がRP15型に変更された。さらに、2代目キックスで初となる四輪駆動モデルを「e-POWER 4WD」として設定。フロントだけでなくリアにもモーターを搭載した完全電動四輪駆動で、前後のトルク配分を自在にコントロールすることで高いコーナリング性能を発揮し、高速道路での追い越しの際にアクセルペダルを強く踏み込んだ場合になめらかな車線変更と力強い加速を実現させ、減速時にはアクセルオフと同時にリアモーターで回生を行うことで車体の前のめりを抑えてなめらかに減速し、滑りやすい路面では右左折時でもスムーズに発進し、深雪時でも緻密なトルクコントロールにより過剰なタイヤの空転を抑えて走行。制動距離が2WD車に比べて短く、安定して停車が可能である。
- 安全装備が強化され、車両前方に搭載されたミリ波レーダーにより2台前を走る車両の車間や相対速度をモニタリングし、減速が必要と判断されたときにはディスプレイ表示とブザーでドライバーに注意喚起することでブレーキの踏み遅れによる玉突き事故回避を支援する「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」をコンパクトSUVで初めて採用され、全車に標準装備された。
- センターコンソールやシフトレバーのデザインが一新され、「X ツートーンインテリアエディション」は現行のオレンジタンに加えて、ベージュを追加。新グレードとして、グリルとフロントバンパーロアのフィニッシャーをダーククローム調に、内装をブラウンにそれぞれ変えるとともに、バックドアフィニッシャー(LEDリヤコンビネーションランプ一体型デザイン)を追加し、インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)やインテリジェント ルームミラーを標準装備した「X スタイルエディション」を追加した(4WD車は「X FOUR」・「X FOUR ツートーンインテリアエディション」・「X FOUR スタイルエディション」となる)。
- 同時に日産モータースポーツ&カスタマイズ扱いのカスタムカー「AUTECH」もマイナーチェンジされ、ベース車同様の改良を行うとともに、「X スタイルエディション」と同じバックドアフィニッシャー(LEDリアコンビネーションランプ一体型デザイン)を追加。「X FOUR」をベースとした4WDモデルが追加された。
- 10月22日 - メキシコ日産がe-POWER仕様をメキシコで発売[23]。
- 11月22日 - ブラジルで特別仕様車「Xplay」を発表した[24]。
- 2023年
- 1月10日 - 今後の部品供給リスクが更に見込まれること、並びにすでに注文を受けているユーザーへの確実な納車を優先させるため、この日から日本仕様車が一時オーダーストップ(受注停止)された[25]。
- 4月10日 - 日本仕様車において、世界的な原材料費や物流費などの高騰を鑑み、カタロググレードは全グレード一律20.02万円、「AUTECH」は一律22.22万円(いずれも10%の消費税込)値上げする価格改定を実施の上、3ヶ月ぶりに注文受付が再開された[26]。
- 2024年
- 5月16日 - 日本仕様車の仕様向上及び90周年記念車「90th Anniversary」が発表された(6月20日発売)[27]。
- 「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)」が全車標準装備され、「X スタイルエディション」で採用されていたリアコンビランプ一体型バックドアフィニッシャーを全車に拡大採用。ステアリングの素材にスムースレザーが採用された。なお、ボディカラーはナイトベールパープルチタンパールを廃止。また、2022年7月にフルモデルチェンジを実施したT33型エクストレイルと同様、フロントとリアのエンブレム、ステアリングとアルミホイールの中央のCIが2020年7月からの現行CIに変更され、同時にインテリジェントキーのデザインもT33型エクストレイル・C28型セレナ等と同様なデザインに刷新した。また、「X スタイルエディション」を廃止し、従来同グレード専用の内装色だったブラウン内装は「X ツートーンインテリアエディション」に編入され、3色の内装色から選択可能となった。
- 「90th Anniversary」は「X」/「X FOUR」をベースに、外観はドアミラーをカッパーストライプ付のブラック、アルミホイールをガンメタリック、ルーフレールをカッパーにそれぞれ変え、グリルにカッパーのフィニッシャーを追加。内装はダブルステッチと「90th Anniversary」タグが施された合成/織物コンビシートの専用シートが採用されるとともに、ベースグレードではメーカーセットオプション設定となるステアリングヒーター、前席ヒーター付シート、寒冷地仕様の3点と同じくメーカーオプション設定となるインテリジェント ルームミラーが特別装備された。ボディカラーはモノトーン5色、2トーン3色の全8色が設定される。
- 日産モータースポーツ&カスタマイズ扱いの「AUTECH」も仕様向上され、ステアリングにスムースレザーが採用されたほか、ボディカラーにラディアントレッドパールメタリック/ピュアブラックパールメタリック 2トーン(特別塗装色)が追加され、5色となった。
-
日本仕様 X ツートーンインテリアエディション(2020年6月発売型) リア
-
日本仕様 AUTECH(2021年3月発売型)
-
日本仕様 AUTECH(2021年3月発売型) リア
-
日本仕様 X ツートーンインテリアエディション インテリア
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コロンビア仕様(フロント)
-
コロンビア仕様(リア)
-
カナダ仕様 SR
- 自動車衝突安全テスト
機関
|
国
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試験年
|
評価
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備考
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Latin NCAP
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ウルグアイ
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2017年
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- 大人用乗員保護 ★★★★
- 子供用乗員保護 ★★★★
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最高評価は★★★★★である。
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C-NCAP
|
中国
|
2017年
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★★★★★
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最高評価
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IIHS
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アメリカ
|
2018年
|
- スモールオーバーラップテスト(運転席)「優」
- スモールオーバーラップテスト(助手席)「良」
- オーバーラップテスト「優」
- サイド「優」
- ルーフ強度「優」
- ヘッドレスト&シート「優」
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評価は上から「優」「良」「可」「不可」
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IIHS
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アメリカ
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2019年
|
- スモールオーバーラップテスト(運転席)「優」
- スモールオーバーラップテスト(助手席)「良」
- オーバーラップテスト「優」
- サイド「優」
- ルーフ強度「優」
- ヘッドレスト&シート「優」
|
評価は上から「優」「良」「可」「不可」
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販売台数の推移
年
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米国
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2017
|
0
|
2018
|
23,312[28]
|
インド仕様車 D15型(2019年-2023年)
- 2019年1月22日
日産のインド子会社である日産モーター・インディアがニューデリーで発表・同日発売された。価格は995,000ルピー(約150万円)から。先に販売されたP15型に似たスタイリングだが、P15型よりも大型化されておりプラットフォームも日産のBプラットフォームをベースに開発されたダチアのプラットフォームを使用、これにより製造コストを削減している。
3代目 P16型(2024年予定)
2024年3月25日、北米市場にて2024年夏以降に発売すると発表[29]。
車名の由来
1995年のコンセプトカーの「XIX」は、「私、自分」を意味する「I」と「未知数、倍化」を意味する「X」をからめた造語。「乗る人自身の夢や楽しみが無限に広がるクルマ」となるような願いが込められている。またXIXにはローマ数字で「19」という意味もある。
1998年に開催されたパリモーターショーに出展されたコンセプトカーのアルファベット表記はKYXX。
初代の「KIX」とは、興奮や熱中を意味する「KICKS」と未知数を意味する「X」を組み合わせた造語で、乗る人すべてに軽快な走りとともに、刺激的な走りを提供したいという思いが込められている[30]。
その他
- 2代目キックスは 2018年時点で米国運輸省道路交通安全局(英語版)(NHTSA)のテストを受けていなかったが、その後テストされ結果が公表されている[31]。
- 世界戦略車(グローバルカー)として世界各国での販売を順次開始しているが、欧州に進出する可能性は非常に低いとされている(2018年6月現在)。
- この手の車には前輪駆動と四輪駆動を揃えることが一般的となっているが、2代目キックスは前輪駆動のみのラインナップとなっていた。前述したように2022年7月に日本仕様車のマイナーチェンジに伴い、四輪駆動を新たにラインナップした。
脚注
注釈
- ^ CM映像では本車両のミニ四駆(コミカルミニ四駆)が走行するシーンが映し出され、「ミニ四駆はタミヤの登録商標」である旨のテロップが表示されている。2020年現在本車両のミニ四駆としての商品化はされていない。
- ^ なお、一部の装備は梱包状態での渡しとなるため、納車後、ユーザー自身で装着する必要がある。
出典
- ^ “2019年度決算報告及び事業構造改革計画”. www.nissan-global.com. 2020年6月20日閲覧。
- ^ 『日産自動車、新型軽乗用車の名称を「キックス」に決定』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2008年9月30日。https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-37f0a005bed1eb51bbe03a6c231034a6-080930-01-j。2020年6月28日閲覧。
- ^ 『新型軽自動車SUV「KIX(キックス)」を発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2008年10月30日。https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-1e3fc9cf26a42e55ecb49782f89b3feb-081030-01-j。2020年6月28日閲覧。
- ^ 『「キックス」の一部仕様を向上』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2010年8月18日。https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-58caa84005ab1327b4a3f765db394c00-100818-01-j。2020年6月28日閲覧。
- ^ “【リコール】三菱 パジェロミニ ほか6車種12万台、エンジンECUなどに不具合”. Response. (2016年4月14日). https://response.jp/article/2016/04/14/273552.html
- ^ “【サンパウロモーターショー14】日産、キックス・コンセプト 初公開…小型クロスオーバー”. Response. (2014年10月29日). 2016年5月5日閲覧。
- ^ 『日産自動車、「Kicks Concept」をサンパウロモーターショーで公開』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2014年10月29日。https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-8ab5afb6ac5815aaf4d38691cec0a14a-141029-01-j。2020年6月28日閲覧。
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関連項目
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