新可児検車場(しんかにけんしゃじょう)は、かつて岐阜県可児市下恵土に存在した、名古屋鉄道の車両基地である。犬山検査場の派出検車場として広見線新可児駅の構内に存在した[2]。
八百津線のレールバス専用の検車場であったが、2001年(平成13年)10月1日、八百津線廃止に伴い閉鎖された。
概要
新可児検車場は八百津線の気動車化に伴い、レールバスや軽快気動車の日常点検を行う施設として開設され、同時に車庫と給油基地も兼ねていた。新可児駅1番線に隣接しており、広さは約145m2で、キハ10形では3両、キハ30形では2両の留置が可能であった。設備が限られていたため、車両検査や改造は犬山検査場で行われていた。
燃料タンク容量の都合上、レールバスは日中に一旦新可児検車場へ引き返して給油する必要があった。このため、御嵩駅・八百津駅方面と新可児駅を直通する定期列車が、昼間に1往復運行されていた。
2001年、八百津線廃止に伴い気動車の運行が無くなったため閉鎖された。設備は2006年頃に解体されている。
沿革
脚注
- ^ 宇佐美晃「車両保守体制と車両基地の概要」『鉄道ピクトリアル』第624巻、電気車研究会、1996年7月、46頁。
- ^ 油原誠 「車両工場・検車区の概要」(『鉄道ピクトリアル No.473 1986年12月増刊号』、p.27,電気車研究会、1986年
- ^ 宮脇俊三・原田勝正 『東京・横浜・千葉・名古屋の私鉄 (JR・私鉄全線各駅停車)』、p.302、小学館、1993年、ISBN 978-4093954112
- ^ 川島令三『全国鉄道事情大研究 - 名古屋北部・岐阜篇2』、p.141、草思社、1998年、ISBN 978-4794208064
- ^ 1984年5月に完成したLE-Car先行量産型車両。実際に八百津線で運行された貫通型のキハ10形とは異なり、非貫通型の車両(樽見鉄道ハイモ180-100形・ハイモ180-200形とほぼ同型)であった。
関連項目