斎藤 真理子(さいとう まりこ、1960年 - )は、日本の朝鮮語翻訳者、著述家、編集者。
人物
新潟県新潟市生まれ。父は新潟大学名誉教授の物理学者で、宮沢賢治の研究者としても知られる斎藤文一。姉は文芸評論家の斎藤美奈子。明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業[1]。
1980年から大学のサークルで朝鮮語を学び始め、1991年からソウル延世大学語学堂に留学。2015年、パク・ミンギュ『カステラ』で第1回日本翻訳大賞受賞[2]。2020年に韓国文学翻訳院の第18回韓国文学翻訳賞文化体育観光部長官賞を受賞[3]。
著書
- 『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス) 2022.7、増訂版2025
- 『隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ』(創元社) 2024.8
共編著
翻訳
- 『カステラ』(パク・ミンギュ、クレイン) 2014
- 『こびとが打ち上げた小さなボール』(チョ・セヒ、河出書房新社) 2016
- 『ピンポン』(パク・ミンギュ、白水社) 2017
- 『ギリシャ語の時間』(ハン・ガン、晶文社) 2017
- 『誰でもない』(ファン・ジョンウン、晶文社) 2017
- 『三美スーパースターズ最後のファンクラブ』(パク・ミンギュ、晶文社、韓国文学のオクリモノ) 2017.11
- 『野蛮なアリスさん』(ファン・ジョンウン、河出書房新社) 2018
- 『鯨』(チョン・ミョングァン、晶文社) 2018
- 『すいかのプール』(アンニョン・タル、岩波書店) 2018
- 『フィフティー・ピープル』(チョン・セラン、亜紀書房) 2018
- 『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ、筑摩書房) 2018
- 『すべての、白いものたちの』(ハン・ガン、河出書房新社) 2018
- 『羞恥』(チョンスチャン、みすず書房) 2018.8
- 『回復する人間』(ハン・ガン、白水社) 2019
- 『ダブル サイドA / B』(パク・ミンギュ、筑摩書房) 2019
- 『ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集』(チョナムジュ, チェウニョン, キムイソル, チェジョンファ, ソンボミ, クビョンモ, キムソンジュン、白水社) 2019.2
- 『誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ』(イ・ギホ、亜紀書房) 2020
- 『保健室のアン・ウニョン先生』(チョン・セラン、亜紀書房) 2020
- 『優しい暴力の時代』(チョン・イヒョン、河出書房新社) 2020
- 『ディディの傘』(ファン・ジョンウン、亜紀書房) 2020
- 『アヒル命名会議』(イ・ラン、河出書房新社) 2020
- 『3人のママと3つのおべんとう』(ククチスン、ブロンズ新社) 2020
- 『韓国の小説家たち 1』(イギホ, ピョンヘヨン, ファンジョンウン, キムヨンス, クォンヨソン、ノスンヨン, チョンヨンジュン聞き手、呉永雅, きむふな, 清水知佐子, 橋本智保共訳、クオン、クオンインタビューシリーズ) 2020.10
- 『もう死んでいる十二人の女たちと』(パク・ソルメ、白水社) 2021
- 『声をあげます』(チョン・セラン、亜紀書房) 2021
- 『サハマンション』(チョ・ナムジュ、筑摩書房) 2021
- 『まだまだという言葉』(クォン・ヨソン、河出書房新社) 2021
- 『3人のパパと3つの花束』(クク・チスン、ブロンズ新社) 2021
- 『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集』(古川綾子, 清水博之共訳、河出書房新社) 2021
- 『シソンから』(チョン・セラン、亜紀書房) 2022
- 『年年歳歳』(ファン・ジョンウン、河出書房新社) 2022
- 『引き出しに夕方をしまっておいた』(ハン・ガン、きむふな共訳、クオン) 2022
- 『タワー』(ペ・ミョンフン、河出書房新社) 2022
- 『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(ペ・スア、白水社) 2023
- 『翼 李箱作品集』(光文社古典新訳文庫) 2023
- 『別れを告げない』(ハン・ガン、白水社) 2024
脚注