拡大造林(かくだいぞうりん)とは、昭和戦後期の林業政策である[1]。
昭和20年代、日本は戦後復興に邁進し、木材需要が高騰した。しかし、自然災害や戦時中の乱伐などの影響で供給が追い付かず、木材の不足が続いた[1]。
こうした状況に対応すべく、政府は「拡大造林政策」を打ち出す。これは、明治期に造成された広葉樹中心の林を、木材により適したスギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツなどの針葉樹中心の林へと変化させようと人工的に自然に介入する政策であった[1]。