崩平山(くえんひらやま、くえのひらやま)は、大分県玖珠郡九重町にある山である。
概要
標高1,288.4m。日本山岳会東九州支部が選定した大分百山のひとつである。山頂からは由布岳・鶴見岳や九重連山が見え、かなり見晴らしがいい。山頂には放送・通信施設があるが、車道は標高約995m付近までであり、残りの約300m弱の高低差を徒歩で登山する必要がある。
玖珠テレビ・FM中継局・業務無線局
この中継局は標高が高いので、福岡県の福岡地方の一部や佐賀県東部の一部、山口県瀬戸内海沿岸部地域の一部にもテレビ・FM共に電波が届いている。隣の熊本県に電波が漏れないよう、指向性が設定されている。また、九重連山北部一帯に対して見晴らしがきくため、警察庁や放送局の業務無線局が設置されている。
なお、大分放送のアナログ中継局は、全国民放テレビで初めてUHFで送信された局である[1]。
地上デジタルテレビジョン放送送信設備
地上アナログテレビジョン放送送信設備
FMラジオ放送送信設備
業務無線局
九重連山北部一帯に対して見晴らしがきくため、放送局だけでなく、国土交通省や警察庁の業務無線局が設置されている。警察庁無線中継所は1952年度(昭和27年度)から1953年度(昭和28年度)にかけて設置工事が行われ、運用開始は1953年12月15日であった[10]。崩平山に設置された最初、ないしは極めて初期の無線局である。
脚注
注釈
- ^ 大分朝日放送の本放送開始日。サービス放送としては1993年9月10日から運用開始[4]。
出典
- ^ 大分放送社史編纂委員会 編『県民放送の旗印のもとに 大分放送三十年の歩み』大分放送、1983年、50頁。
- ^ a b “玖珠デジタルテレビ中継局の概要” (PDF). 総務省、九州総合通信局. 2020年12月1日閲覧。
- ^ “大分県の開局済みのデジタル親局、及びデジタル中継局”. 総務省、九州総合通信局. 2020年12月1日閲覧。
- ^ a b c d NHKアイテック/編集; 日本放送協会/監修; 日本民間放送連盟/監修『全国テレビジョン・FM・ラジオ放送局一覧 2004』NHKアイテック、2004年、908頁。
- ^ テレビ大分25周年記念誌編集委員会編集『TOSテレビ大分25年のあゆみ』テレビ大分、1996年、105頁。
- ^ 日本放送協会 編『NHK年鑑'64』日本放送出版協会、1964年、221頁。
- ^ 大分放送社史編纂委員会 編『県民放送の旗印のもとに 大分放送三十年の歩み』大分放送、1983年、431頁。
- ^ a b NHKアイテック/編集; 日本放送協会/監修; 日本民間放送連盟/監修『全国テレビジョン・FM・ラジオ放送局一覧 2004』NHKアイテック、2004年、1060頁。
- ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'70』日本放送出版協会、1970年、317頁。
- ^ 大分県警察本部教養課 (1963). 大分県警察史