岡本 唐貴(おかもと とうき、1903年12月3日 - 1986年3月28日)は、プロレタリア画家、洋画家。本名・岡本登喜男。
生涯芸術活動に身を染め、ダダイスム、シュルレアリスムなどの影響を受けた絵画、写生画を数多く残す。
長男は漫画家の白土三平(本名・岡本登)、長女は絵本作家の岡本颯子。
年表
書籍など
- 1926年、雑誌「アトリエ」に論文「造型とその意義について」を発表。
- 1928年、機関紙「造型」刊行。
- 1929年、「第2回プロレタリア美術大展覧会」ポスターを描く。
- 1930年、「プロレタリア美術とは何か」(論文集/1930年9月発行/アトリエ社)刊行。
- 1930年、雑誌「戦旗」に挿絵。 「文学革命の前哨」(小宮山明敏著/9月発行/世界社)の装幀。
- 1930年、雑誌「東京パック」(東京パック社/10月号)の表紙。
- 1931年、1930年版「日本プロレタリア美術集」(刊行直後発禁)刊行に協力。
- 1931年、「新しい美術とリアリズムの問題」(国際書院/即日発禁)刊行。
- 1946年、「民主主義美術と綜合リアリズム」(矢部友衛との共著)刊行。
- 1963年、「岡本唐貴画集」刊行。
- 1967年、「日本プロレタリア美術史」(松山文雄との共著/造形社)刊行。
- 1983年、「岡本唐貴自伝的回想画集・自選画集」(東峰書房)刊行。
その他
- 雑誌「構造」第6号(1986年7月発行)に追悼特集
- 展覧会誌「岡本唐貴とその時代 1920-1945 尖端に立つ男」倉敷市立美術館編(2001年3月発行)
- 東京都現代美術館美術図書室:岡本文庫(岡本唐貴の旧蔵書。図書、カタログ、雑誌等)
- 市立小樽文学館:小林多喜二死顔絵の展示(小林多喜二遺族からの寄託)
- 近代美術資料館(埼玉県さいたま市):1985年に岡本唐貴本人から託されたマヴォ・三科・造型などに関する資料
家族
- 長男:白土三平(本名・岡本登) - 漫画家。作品に『カムイ伝』『サスケ』など。
- 次男:岡本鉄二 - 漫画家。『カムイ伝第二部』の作画を担当。
- 三男:岡本真 - 白土三平による「赤目プロダクション」のマネージメント担当。映画『ときめきに死す』に出演。
- 長女:岡本颯子 - 絵本作家。『こまったさんシリーズ』など。
関連項目
外部リンク