宝徳山稲荷大社(ほうとくさんいなりたいしゃ)は、新潟県長岡市にある神社である。
概要
社殿や鳥居は鋼管製特殊塗料仕上げの大きなものとなっており、山の上に奥宮を有し、その上にある山麓に本殿があるほか、奥宮側には本宮がある。夜祭神事が終わると本宮は春まで使われず、その少し下にある内宮を使っている。
祭神
祭神は天照白菊宝徳稲荷大神(あまてらすしらぎくほうとくいなりのおおかみ)、日本古峰大神(やまとふるみねのおおかみ)、八意兼大神(こころおもいかねのおおかみ)の三柱である。
歴史
起源は、縄文時代に遡る。殷帝大王が物部美万玉女尊に命じて、瓊名の里に「日の宮のみやしろ」を建てさせたのがはじまりと伝えられている。持統天皇の時代には越国56座の筆頭として「越国総鎮守一宮」の格式を賜ったのが始まりとされる(「郷土資料辞典」)。平安時代から何度も遷座し、文政に現在の地に遷座した。その後、何度も増築などを繰り返し、現在の朱塗りの大殿堂が完成した。
祭事
- 節分祭 (2月3日)
- 春季大祭 (宵祭:5月7日夕刻、本祭:5月8日)
- 夜祭神事(神幸祭、ろうそく祭り) (11月2日深更)
- 神無月、神々が出雲大社に行く途中、千五百万の神々がここに集まるという。22時から本宮の本殿で神様をお迎えする「宵之儀」、0時から奥宮でろうそくに願い事を書き込み祈願をする「暁之儀」が行われる。ろうそく(2本2000円)は夕方から順次灯される。
交通アクセス
脚注
関連文献
- 小嶋独観「不思議な神社仏閣」『ワンダーJAPAN』14号、三才ブックス、2010年、70-73頁。
外部リンク