安養院(あんよういん)は、東京都板橋区東新町にある真言宗豊山派の寺院。山号は武王山。本尊は阿弥陀如来。なお、この寺には、「板橋七福神」のうちの弁才天が祀られている。
歴史
言い伝えによれば、1257年(正嘉元年)に北条時頼が持仏の摩利支天を安置したことが起源という。その後の兵乱により灰燼に帰したが、1688年(元禄元年)に祐淳大比丘が再興し現在の山寺号に改められたと伝えられる[3]。
文化財
- 重要美術品
- 梵鐘 - 享和2年(1802年)の鋳造。銘文には元禄2年(1689年)の旧鐘の銘が再録されている。昭和18年(1943年)、旧法に基づく重要美術品に認定された。他に重要美術品の半鐘もあったが、昭和28年(1953年)に盗難に遭っている[4]。
- 板橋区指定有形文化財
- 板橋区登録有形文化財
- 板橋区登録天然記念物
脚注
- ^ 板橋区教育委員会 編『いたばしの寺院 (文化財シリーズ第39集)』板橋区教育委員会、1982年、78-85p
- ^ 認定年については、『重要美術品等認定物件目録』(思文閣、1972)による。半鐘の盗難に遭った年は郷土資料レファレンスブックによる。なお、安養院境内の説明札に「昭和24年に重要美術品に指定」とあるのは、「昭和18年に重要美術品に認定」の誤りである。
参考文献
- 板橋区教育委員会 編『いたばしの寺院 (文化財シリーズ第39集)』板橋区教育委員会、1982年
- 「上板橋村 安養院」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ12豊島郡ノ4、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763977/31。
- “安養院のご案内”. 板橋区公式ホームページ (2020年1月28日). 2020年10月26日閲覧。
- “板橋の文化財一覧”. 板橋区公式ホームページ (2020年1月25日). 2020年10月26日閲覧。
外部リンク