安城市総合運動公園(あんじょうしそうごううんどうこうえん)は、愛知県安城市にある公園である。公園分類は運動公園。安城市体育館(東祥アリーナ安城)や安城市スポーツセンター、安城市陸上競技場、安城市野球場、安城市テニスコート、安城市総合運動公園ソフトボール場(デンソーブライトペガサススタジアム)などを有する。
立地
名鉄西尾線の線路を挟んで西側と東側に分かれており、東西の敷地は地下通路で結ばれている。最寄駅は名鉄西尾線 北安城駅であり、公園までは徒歩で約12分。公園東端を愛知県道288号豊田安城自転車道線(豊田安城サイクリングロード)が通っている。公園西端には安城市中部公民館がある。
歴史
1951年(昭和26年)以前のこの地には愛知青年師範学校があり、野球場西側には「進徳修行の地」の碑が建立されている。戦前の碧海郡安城町は「日本デンマーク」と呼ばれた農業先進地であり、名古屋大学農学部を熱心に誘致した[1]。このため、1951年(昭和26年)から1966年(昭和41年)までのこの地には名古屋大学安城キャンパスがあり、安城キャンパスには農学部の施設があった[1][2]。農学部第1回卒業生の卒業50周年祝賀会が契機となり、2006年(平成18年)には野球場西側に「名古屋大学農学部創設発展跡地之碑」が建立されている[1]。
陸上競技場は1966年(昭和41年)12月16日に、野球場は1969年(昭和44年)3月31日に、テニスコートは1971年(昭和46年)9月30日にそれぞれ完成している。1972年1月には安城市総合運動公園の整備が完了した。1979年(昭和54年)1月21日には公園内に安城市体育館が開館した。1980年(昭和55年)4月には大相撲安城場所が開催され、記念に屋外に土俵が寄付された。9月には上屋を設置し、10月7日に相撲場が完成した。
2年後の国体に向けて、1992年(平成4年)には安城市体育館が改修された。1994年(平成6年)10月29日から11月3日まで行われた第49回国民体育大会(わかしゃち国体)では、安城市総合運動公園でソフトボール競技少年女子とバスケットボール競技少年女子が開催された。2001年(平成13年)には安城市スポーツセンターが竣工した[7]。2017年(平成29年)6月から2018年(平成30年)3月には安城市体育館が大規模改修された[8]。安城市スポーツセンターは2019年度(平成31年度)から改修工事が行われる予定である。
施設
名鉄西尾線西側
- 安城市体育館(東祥アリーナ安城)
- 1979年竣工。2019年10月1日、命名権名称(ネーミングライツ)が東祥アリーナ安城となった[9]。アリーナ、卓球場、剣道場、柔道場、弓道場を有する。アリーナは50 m×38 mで1,980 m2。固定観客席は996席。安城市にはかつて男子バスケ・B3リーグのアイシン アレイオンズが本拠地を置いており、B3リーグの試合が開催されることがあった。また女子バスケ・WJBLのアイシン ウィングスも本拠地を置いており、WJBLの試合が開催されることもある。1994年の第49回国民体育大会ではバスケットボール競技少年女子を開催。
- 陸上競技場
- 400mトラックと人工芝フィールドを備えている[10]。
- 野球場
- 相撲場
- 1980年4月の大相撲安城場所を記念して完成。
- 2022年に解体された。跡地にはバスケットボール場が作られている[11]。
-
安城市体育館(東祥アリーナ安城)
-
安城市陸上競技場
-
安城市陸上競技場のスタンド
-
安城市野球場
-
安城市相撲場
-
タコ公園
名鉄西尾線東側
- 安城市スポーツセンター
- 床面積1,615 m2のアリーナ、25m温水プール、トレーニングルームなどを有する。25mプールは9コースの短水路公認プールである[7]。プールの床は可動式であり水深を0.3 mから1.4 mに調整できる[7]。
- 安城市テニスコート
- 多目的グラウンド
- サッカーサッカー、ゲートボール、グラウンドゴルフなどに利用できる[10]。
- ソフトボール場(デンソーブライトペガサススタジアム)
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク