宇都宮ブリッツェン Utsunomiya Blitzen チーム情報 UCI コード
BLZ 本拠地
日本 創設年
2009年 種目
ロードレース シクロクロス 格付け
UCIコンチネンタルチーム 自転車
MERIDA 首脳陣 GM
廣瀬佳正 監督
西村大輝 過去のチーム名 2009 2010–
ブリッツェン宇都宮プロレーシング 宇都宮ブリッツェン
サイクルスポーツマネージメント株式会社Cycle Sports Management Co.,Ltd. 種類
株式会社 本社所在地
321-0962 栃木県宇都宮市今泉町2995-9 設立
2008年10月 業種
サービス業 事業内容
プロサイクルロードレースチームの運営他 代表者
代表取締役社長 柿沼章 関係する人物
廣瀬佳正 外部リンク
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宇都宮ブリッツェン (うつのみやブリッツェン)は、栃木県 宇都宮市 を本拠地とする自転車 ロードレース のプロチーム(コンチネンタルチーム )である。「ブリッツェン(BLITZEN)」はドイツ語 で「稲妻が輝く」という意味で、「雷都 宇都宮」に因んで命名された。サイクルスポーツマネージメント株式会社が運営している。
概略
毎年世界トップクラスが参加するジャパンカップサイクルロードレース 、そしてアジア初の世界選手権自転車競技大会 ロードレースの開催地として知られている宇都宮市 において、同市出身のプロレーサーである廣瀬佳正 が「地元でプロチーム設立したい」という夢の実現のため、2007年よりブラッキー中島の協力を得て企画書を作り関係各所を回って賛同を集めた。2008年3月に元々宇都宮市の職員で、サイクリングなどを通じて自転車の街づくりをやろうとしていた砂川幹男 より返事があり[ 1] 、同年夏より準備に取り掛かり、10月20日 に発足した。
宇都宮に密着したクラブチームとして地元スポンサーを募り、宿舎・クラブハウスを整備し、国際自転車競技連盟 (UCI )に加盟の上、2009年 よりチーム始動。UCI加盟には選手8名が必要のため、契約金節約も兼ねて地元栃木県出身の柿沼章 が監督兼選手を、廣瀬はコーチ兼選手としてそれぞれ選手登録した[ 2] 。運営会社のサイクルスポーツマネージメント株式会社の社長・ゼネラルマネージャー には馬場隆司 が就任した。砂川幹男は取締役に就任した[ 3] 。
株式会社インターマックス 代表で「日本人で初めて近代ツール を走った」今中大介 がテクニカル・アドバイザーとして、栃木県出身の競輪選手神山雄一郎 もスプリント・アドバイザーとしてチームに加入した。元F1ドライバーでロードレーサーとしても活躍する片山右京 もドライバー・スタッフ(当初はメンタル・アドバイザー)として参加。2010年には「BLITZEN Team UKYO」として実業団ERクラスに参戦。同年のジャパンカップ ではブリッツェン正規メンバーとしてクリテリウムに出場した。
歴史
2010年
2010年のチームには栗村修 が監督に就任、前監督の柿沼章は選手に復帰、若杉厚仁 が加入した。
4月1日、チームの運営母体サイクルスポーツマネージメント株式会社の新社長に砂川幹男が就任。
5月27日〜5月30日、UCI2.2 ツール・ド・熊野 の第1ステージにて、辻善光 がシーズン初優勝を飾る。第3ステージでも辻は日本人最高位となるステージ4位に入り、スプリント能力を発揮。個人総合ポイント賞で辻が3位に、個人総合山岳賞でも長沼隆行が3位にそれぞれ入って、2人が表彰台に上がった。
6月27日、広島森林公園 にて開催された全日本選手権において、中村誠 が10位でゴール、ツール・ド・熊野の辻に続いてUCIポイントをチームとして獲得。
8月1日、Jサイクルツアー 松川ロードにて、チームのサポートを受けた中村誠が力強い走りで念願のJサイクルツアー初勝利をあげる。
10月19日、Jサイクルツアー輪島ロードにおいて、中村誠が2位。この結果、宇都宮ブリッツェンはJサイクルツアーの年間チームランキング3位を決め、個人ランキングでも中村が6位まで順位を上げる。
11月14日、ツール・ド・おきなわ 第2ステージで長沼隆行が果敢なアタックを決めて山岳賞を獲得する。
シーズン末、創立以来チームを支えてきた長沼隆行と斉藤祥太 が退団。
2012年
期待の若手飯野智行 が加入。
シーズン末をもって若杉厚仁と初山翔が退団、キャプテン廣瀬佳正が現役引退し、ゼネラルマネージャーに就任。
2013年
ベテランの鈴木真理 を迎えてスプリント強化。キャプテンは中村誠が就任。
シーズン末をもって栗村修監督が退任。飯野智行、中村誠、郡司昌紀が現役を引退した。
2015年
2015年シーズンは、2014年シーズンの選手・監督が全員そのまま契約を更新[ 5] 。
シーズン末をもって、城田大和が退団、青柳憲輝が現役引退。
2016年
飯野智行が現役復帰、雨澤毅明 と小野寺玲 が加入[ 6] 。
9月1日 運営会社のサイクルスポーツマネージメント株式会社の事務所移転。
シーズン末をもって、大久保陣と掘孝明が退団。
2017年
馬渡伸弥 と岡篤志 が加入[ 7]
5月 ジュニア育成プログラム「UP B-ling System」開始[ 8] [ 9]
10月21日 ジャパンカップ・クリテリウムにて今季限りで退団を表明した鈴木真理がレース3回目のスプリント賞を獲得[ 10]
10月22日 ジャパンカップサイクルロードレースにて雨澤毅明が3位でゴールしチーム創設以来初のジャパンカップの表彰台に立った[ 11] 。
12月10日 第23回全日本シクロクロス選手権大会 小坂光が優勝。ブリッツェンとしても初のナショナルチャンピオンジャージ獲得[ 12]
シーズン末をもって、鈴木真理が退団。
2018年
鈴木龍 が加入、増田成幸がキャプテンに就任。
1月17日 鈴木真理と「ブリッツェン・ステラ」および「ブラウ・ブリッツェン」のコーチ契約締結[ 13]
3月末 ブリッツェンフェアリーおよびブリッツェンフェアリー自転車競技部が解散[ 14]
7月21日 JPT大田原クリテリウム 小野寺玲の勝利によって宇都宮ブリッツェン創設からのチーム通算50勝目達成[ 15]
7月、代表取締役会長の砂川幹男は、代表権のない取締役会長就任[ 3] 。
8月24日 JPTのロードレースチーム対抗のトラックレース トラックフェスティバル'18(開催場所は宇都宮競輪場) 優勝
シーズン末をもって、飯野智行、馬渡伸弥、雨澤毅明が退団[ 16] 、鈴木真理と「ブラウ・ブリッツェン」のコーチ契約満了[ 17] 。田村メカニック退任。
2019年
堀孝明と小坂光がロードレースチームに復帰。中里聡史がメカニックとして加入[ 18] 。
2月23日 同日をもって廣瀬佳正がゼネラルマネージャー(GM)を退任(JBCFのGM就任のため)。GM業務は運営会社社長の柿沼章が兼務する[ 19] 。
シーズン末をもって、岡篤志が退団。
2020年
西村大輝と中村魁斗が新加入、大久保陣が再加入し、選手10名となる[ 20] 。
シーズン末をもって、大久保陣、鈴木龍、鈴木譲が退団。
2021年
今シーズンより新たに発足されるジャパンサイクルリーグ に参戦[ 21] 。
小嶋渓円、貝原涼太、及川一総が新加入。清水監督がGM兼任に。
3月27日 JCL(ジャパンサイクルリーグ)開幕戦 芳賀真岡ロードレース 増田成幸が優勝、西村大輝が2位[ 22]
3月28日 JCL第2戦 宇都宮清原クリテリウム 小野寺玲が優勝し同レース4連覇[ 23]
4月 砂川幹男、病気療養中のため取締役ではない会長就任[ 3]
9月11日 三菱地所JCL 第6戦 ながとクリテリウムにて、1位 - 3位の表彰台独占したが、3位入賞の阿部嵩之がレース中にボトルを投げつけるという反スポーツマンシップおよび危険行為により、チーム及び運営会社として阿部嵩之の入賞賞金を返還し10月のレース出場停止処分とした[ 24] 。
9月21日 砂川幹男死去[ 3]
シーズン末をもって、小嶋渓円が退団[ 25] 。
2022年
宮崎泰史が新加入。
10月15日 ジャパンカップクリテリウム 表彰式にて増田成幸と清水監督の退団および西村大輝の次期監督就任、初の外国人選手として馮俊凱の加入を公表[ 26] 。
10月30日 小野寺玲のJCL個人総合優勝が決まる。チームとしての個人総合優勝は2012年の増田成幸のJプロツアーの個人総合優勝以来10年ぶりとなる[ 27] 。
11月16日 上述に加えてシーズン末をもって、貝原涼太、及川一総、宮崎泰史の退団を公表[ 28] 。
2023年
谷順成 、馮俊凱、坂井洋 (競輪選手を継続しバンクリーグ専属ライダー)、沢田時 (ロード・シクロクロス・MTB)、本多晴飛 が新加入。西村大輝が監督、廣瀬佳正がゼネラルマネージャーにそれそれ就任。キャプテンには新加入の谷順成が就任し、前シーズンに続いて阿部嵩之が副キャプテンとなった。メカニックスタッフとして荻田晴が加入[ 29] 。
10月8日 小野寺玲、小坂光、阿部嵩之、堀孝明、中村魁斗の今シーズンでの退団を発表。中村は競輪選手に挑戦し、ほかの4人は移籍となる[ 30] 。
2024年
コロンビア人のYecid SIERRA(ジェシット シエッラ)とRuben ACOSTA(ルーベン アコスタ)、日本人の武山晃輔 、花田聖誠、菅野蒼羅が新加入。貝原涼太が再加入し選手は11名。主将は前シーズンに続いて谷順成が就任。
ウィーラースクール
チーム設立時から地域貢献活動として、小中高校等に出向いて自転車安全運転教室をウィーラースクールジャパン のブラッキー中島隆章 からノウハウを伝授され、内容をブリッツェンなりにアレンジして毎年実施している。
ウィーラースクール実績(2017年7月11日現在[ 31] )
累計実施回数:154回
累計受講生徒数:43,727名
ウィーラースクールのほか、宇都宮市の高齢者向け介護予防事業「いきいき自転車教室」、毎年夏には新聞店とコラボし「自転車教室&補助輪外し教室」なども開催している。
2010年3月4日、チーム立ち上げ当初より積極的に行ってきたウィーラースクールの実績に対し、栃木県警 宇都宮中央署より感謝状を授与された[ 32] 。
ブリッツェンフェアリー
チーム創設時から活動していたレースクイーン 。
2015年にブリッツェンフェアリー自転車競技部が誕生。
2018年3月末をもって活動終了し解散[ 14] 。
ブリッツェンフェアリー自転車競技部
2015年2月に結成し4月末のサイクルイベントでデビュー[ 33]
サイクルイベントにゲストライダーとして参加や、サイクルイベントMCなどで活躍。
競技部メンバー
MAI(監督)
REI(主将)
MIHO(副主将)
AOI ※2015年12月1日加入[ 34]
AZUSA ※2017年1月31日卒業[ 35]
NENE ※2015年11月で卒業[ 36]
育成チーム
ブリッツェン☆ステラ
ジュニア育成を目的として、2017年5月より「UP B-ling System(アップビーリングシステム)」スタート(トライアウトは4月に実施)。8月にチーム名を「ブリッツェン☆ステラ」、チームジャージは黄色と決定[ 37] 。
自転車だけでなく、ランニングなどの基礎トレーニングや幅跳び、シャトルランリレーなどを組み入れた練習を通して、交通ルールや安全走行のマナーだけでなく、集団でのチームプレイやフェアプレイ精神を学ぶことで、スポーツのみならず日常生活においても優れた人間性の育成を目指している[ 8] 。
対象者 - 栃木県内在住の小学4 - 6年の男女。
練習場所 - 宇都宮競輪場 、宇都宮市森林公園、道場宿緑地等(基本各自保護者による送迎)。
コーチ - 鈴木真理、柿沼章などが担当。
ブラウ・ブリッツェン
宇都宮ブリッツェン公認の下部レーシングチームとして2010年に発足。同年7月と12月にトライアウト(選手選抜試験)を行い、JBCF(実業団)Jエリートツアーに参戦している。チームジャージはトップチームの赤い部分を青にしたものだったが、2012年シーズンより青基調の別デザインに変更。監督は廣瀬佳正 、メンバーは約20名。2012年 9月には安田大サーカス の団長安田 が入団試験に合格しチームに加入している[ 38] 。
山根大嗣 が2019年に試験を受け、チームに加入した。ブリッツェン☆ステラ卒業生の加入もあり、2021年時点ではメンバーは約35名となっている[ 39] 。
2024年陣容
監督 - 西村大輝
ゼネラルマネージャー - 廣瀬佳正
歴代陣容
主な番組
当初は廣瀬佳正がコーナーMC担当していた。2015年-2016年は堀孝明がコーナーMC担当。
宇都宮ブリッツェン米
宇都宮ブリッツェン米
ブリッツェンは、宇都宮市城山地区の農家と連携して宇都宮ブリッツェンファームを組織し、宇都宮大学 が育成したコメ の品種「ゆうだい21 」を栽培して「宇都宮ブリッツェン米」のブランドで販売している[ 40] [ 41] 。
脚注
関連項目
ジャパンサイクルリーグ
那須ブラーゼン - 同じ栃木県を本拠地とするプロ自転車競技チーム。
宇都宮ブレックス - 同じ宇都宮市をホームタウンとするプロバスケットボールチーム。相互にオフィシャルスポンサーとして名を連ねる。
栃木SC - 同じ宇都宮市をホームタウンとするプロサッカークラブ。相互にオフィシャルスポンサーとして名を連ねる。
外部リンク