大阪府立園芸高等学校(おおさかふりつ えんげい こうとうがっこう)は、大阪府池田市に所在する公立の農業高等学校。
概要
農業系の3学科を設置する農業高等学校である。フラワーファクトリ科では植物の栽培技術を中心に学ぶ。同学科では、草花の栽培を中心に学ぶ草花デザインコースと、果樹栽培を中心に学ぶ都市園芸コースの2コースがある。環境緑化科では環境や造園を中心に学ぶ。同学科では、環境コースと緑化コースの2コースに分かれる。バイオサイエンス科ではバイオテクノロジーを中心に学ぶ。同学科では、生命科学コースと食品科学コースの2コースに分かれる。
学校敷地は国道171号(バイパス道路)を隔てて南北に分かれ、南北の敷地間の往来は地下道でおこなっている。また校内には川が流れている。
2006年度より知的障害生徒自立支援コースを設置し、知的障害を持つ生徒の受け入れをおこなっている。
なお、2012年には、スーパーサイエンスハイスクールに選定された(全国の農業系高等学校で、2012年度までで唯一)。
沿革
1915年に豊能郡立農林学校として、豊能郡秦野村尊鉢(現在の池田市井口堂・水月公園付近)に開校した。1920年には商業科を併置して豊能郡立農商学校と改称し、1923年には豊能郡から大阪府へと移管して大阪府立農商学校と改称した。
1924年には大阪府立農学校から園芸科が独立し、さらに従来の大阪府立農商学校と合併する形で、大阪府立園芸学校へと改編された。大阪府立園芸学校への改編と同時に、豊能郡秦野村大字畑(現在の池田市旭丘2丁目)に移転している。
1937年より現在地の建設工事が始まり、1941年3月に現在地への移転が実施された。なお旧敷地は、1941年4月より大阪府立池田中学校(現在の大阪府立池田高等学校)が使用している。
1948年の学制改革により、大阪府立園芸高等学校へと改称した。男女共学は、女子生徒が初めて入学した1955年に始められた。
また現在の豊能町および能勢町にあたる地域に東能勢・田尻・能勢・西能勢の4分校を設置した。能勢・西能勢・田尻の3分校は1954年に合併して大阪府立能勢高等学校として独立している。また東能勢分校は1976年に大阪府立城山高等学校として独立した。
2006年には大阪府の高校再編策により、大阪府立城山高等学校の園芸科との機能統合をおこなっている。
年表
交通
出身者
関連項目
外部リンク