大炊寮(おおいりょう/おおいのつかさ/おほい-)は、日本の律令制において宮内省に属する機関の一つである。大炊とは大飯炊(おおいかしぐ)の略称といわれる。唐名は、大倉署または導官署。
職掌
宮中で行われる仏事、神事の供物、宴会での宴席の準備、管理を分掌する。また、御料地の管理も行った。平安時代以降、頭は中原氏が世襲した。
職員
- 頭(従五位下相当 唐名:大倉令、導官令)一名
- 助(従六位上相当 唐名:主爨(しゅさん))一名
- 允(従七位上相当 唐名:大倉丞)一名
- 属(唐名:大倉史、導官史)
- 大炊部 炊飯・米の出納を行う品部
- 史生 新設
- 使部
- 直丁
- 駆使丁
供御院
大炊寮の史生が「供御院預」として監督した。供御とは天皇の食事であり、天皇、上皇、東宮、中宮など皇族の食事を調理すると共に食材を準備、管理する。
関連項目