大市村(おおいちそん)は、かつて岡山県都窪郡・窪屋郡にあった自治体である。現在は、全域が倉敷市倉敷地域の大高地区を構成している。
概要
村名は大市(おふち)郷に所属していたことにちなむ[1]。かつての東高梁川東岸で、吉岡川北岸に広がる農村地帯であった。
この川の流域では,寛永5年から昭和9年までに113回の洪水が記録され、特に元文3年・嘉永3年・明治25年・同26年の洪水は古今未曽有であった[1]。
地理
沿革
- 1889年(明治22年)6月1日 - 窪屋郡安江村・四十瀬村・沖村・富井村・福井村が合併し、同郡大市村を新設。
- 1891年(明治24年)7月 - 山陽鉄道が開通する。
- 1900年(明治33年)4月1日 - 郡の統合により都窪郡となる。
- 1901年(明治34年)4月1日 - 葦高村・大市村が合併し、大高村を新設。同日大市村廃止。
当時の主要施設
地域
当時の管轄地域は、現在の地域ではおおむね以下の通り。いずれも倉敷市。
- 大高
- 四十瀬、沖(沖・沖新町)、福井、富井(上富井、西富井、東富井)
- 中洲
- 安江
参考文献
- 岡山県大百科事典編集委員会編集『岡山県大百科事典』(1979年)山陽新聞社
- 『岡山県市町村合併誌 市町村編』(昭和35年)岡山県
- 巌津政右衛門 『岡山地名事典』(1974年)日本文教出版社
- 下中直也 『日本歴史地名体系三四巻』(1981年)平凡社
脚注
関連項目