多他神社(おおたじんじゃ/たたじんじゃ)は兵庫県美方郡香美町小代区忠宮にある神社。
概要
貞観元年(859)9月に創立されたと伝えられ、延喜式の制小社の一つである。近世三宝荒神、多他大明神、忠宮などと称されており、小代の一宮として古くから信仰を集めた[1]。
明治2年(1869)神仏分離の際に社名を多他神社と改めた[1]。
祭神
主祭神
配祀神
主祭神である素戔嗚尊は風の神、配祀神である埴安姫命は土の神として有名である。この地域は古くから畜産をはじめとした農業中心の社会であり、この神社でも農業に深く関連する神々が祀られている。
重要建築物
出典:[3]
- 本殿
- 拝殿
- 観音堂
歴史
出典:[2][4]
- 859(貞観元)年9月創立。延喜式の制小社に列せらる。
- 1506(永正3)年9月、毛利元就に命じられ、山本新五郎房家が神主として着任。
- 1663(寛文3)年11月、本殿を建立。
- 1718(享保3)年藩主山名大圓院より米一石の寄進
- 1738(元文3)年9月、本殿を造立。
- 1815(文化12)年本殿を修復。
- 1860(万延元)年11月、本殿を再建。
- 1869(明治2)年神仏分離の際、山名藩政務局調査の上、神霊を白川神祇伯より勧請。
- 1870(明治3)年正月之を鎮斎して社名を「多他神社」と改める。
- 1873(明治6)年10月村社(近代社格制度)に列す。
- 1917(大正6)年幣殿拝殿を新築。
出典・参考文献
- ^ a b “多他神社|兵庫県神社庁 神社検索”. www.hyogo-jinjacho.com. 2024年7月8日閲覧。
- ^ a b c d 岡弘『小代風土記』神戸新聞マスコミ研究所、1970年9月、77-79頁。
- ^ “香美町寺社建築調査報告書|香美町”. www.town.mikata-kami.lg.jp (2021年12月13日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ 美方郡史編纂同盟会 編『美方郡誌』臨川書店、1985年12月、91頁。