堂島大橋(どうじまおおはし)は、大阪市のあみだ池筋(市道堂島十三線)の堂島川(旧淀川)に架かる、堂島と中之島とを結ぶ橋。
大阪市福島区玉川1丁目・福島3丁目と北区中之島5丁目・6丁目の間を結んでいる。
橋の南側には大阪国際会議場(グランキューブ大阪)と京阪中之島線中之島駅がある。
歴史
- 1883年(明治16年)に最初の橋が架設された。橋長83.4m、幅員3.6mの木橋だった。しかし、1885年(明治18年)の大洪水で押し流されてしまった。
- 1909年(明治42年)に橋長72m、幅員5.4mの木橋に架け替えられた。
- 都市計画事業による中之島十三線の整備に伴い、市電橋として改良され、1927年(昭和2年)9月に現在の橋に架け替えられた。施工は日立造船。このあたりの地盤が軟弱だったため、基礎工事では25mまで掘削し900本の基礎杭を打設する難工事であった。
- 1945年(昭和20年)6月のアメリカ軍による空襲で被災し、石の欄干の黒焦等の痕跡が現在でも残っている。
- 2018年(平成30年)2月12日から2020年1月31日までの間、堂島大橋改良工事の施工予定(大阪市建設局発注、エム・エム ブリッジ(株)施工。歩行者・自転車以外の車両通行止め)[1]。同時に大阪市水道局堀江幹線の配水管(27インチ 686mm)撤去[2]。
仕様
- (2018年-2020年の改修前)両端の下部工は鉄筋コンクリート アーチ型ラーメン構造。中央部上部工は鉄骨 下路2ヒンジ ソリッドリブアーチ。鉄骨縦・横桁にRC床板。
- (2018年-2020年の改修後)両端の下部工は鉄筋コンクリート アーチ型ラーメン構造。中央部上部工は鉄骨 下路2ヒンジ ソリッドリブアーチ。鋼床板。
- 橋長76.12m、幅22.56m。
- 中央部の径間は54.86m。
堂島大橋改良事業概要
2018年から2020年にかけて行われた改良事業の概要は次の通り[3]
- 発注 大阪市契約管財局、大阪市建設局道路部橋梁課
- 施工 エム・エム ブリッジ株式会社
- 契約金額 1,270,000,000円(税抜金額 当初契約時)
- 契約工期 2018年3月7日から2020年3月31日まで
- 施工概要
- 既設のRC床板・鋼製床組を撤去し、鋼床板に全面取替(床板部の重量が1,015tonから408tonになり607tonの軽量化)
- 建設時より約1.9m沈下したアーチを85mm内側に変位(支点移動)させアーチ主鋼に掛かる応力を軽減させると共に持ち上げる、アーチ支承ピン取替工
- 航路となる桁下高さを既設O.P. +3.67mから改良後O.P. +4.3mに復元
- 下部工橋台と上部工アーチ主構は既設材を利用。アーチ吊材は交換
- 歩道部の有効幅員を2.5mに拡幅
- 金属部の全面再塗装
- 道路及び橋詰広場整備
- 道路照明は埋込型に更新、景観LED照明は再利用復旧
周辺情報
地図
注釈
外部リンク
座標: 北緯34度41分22.6秒 東経135度29分5.5秒 / 北緯34.689611度 東経135.484861度 / 34.689611; 135.484861