堀内 唯生(ほりうち ただお、1900年4月11日 - 1981年12月25日)は、現在の長野県茅野市生まれの洋画家である。
経歴
代表作品
- 洋画、花や海、自然な(見たまま)作品を多く画いた。全てが独学。中川一政に師事。晩年の作品は自然で個性的なタッチの画である。
- 絵画作品 「花」「薔薇」「海」「たくみ沢」等。
- 郊外早春(1929年) 春陽会
- 秋景(1929年) 山人会
- 横浜湾を望む(1934年) 春陽会
- 工沢の夕焼(1959年)
- 房州野島崎灯台の夕(1969年)
- 白百合(1978年) 絶筆
収蔵美術館
評伝・その他
- 地域の人々、家族にささえられた画家。
- 中川一政家に同居の頃、長女桃をよく抱いて歩いていたので、唯生のことを近所の方が中川一政と間違えたりした。中川家ではよく相撲をとった。唯生は名を「八ヶ岳」と言って、大勢の人が来ていろんな人と相撲をとった。また、中川一政の妻暢子の弟千田是也に、演劇の方をやってみないかと言われたことがあった。
- 唯生に好きな画をかきつづけてほしいという思いより、妻なみ江は教職に就きと経済面をささえた。生活は決して裕福ではなかった。唯生は一生涯「画は売るために画くものではない。」と言い信念を貫いた。「死ぬまで個展は開かない。」と言っていた。しかし、晩年廻りの人の説得により、最初で最後の唯一の個展を開いた。世を去る2ヶ月前であった。地域の人、お世話になった人、画家の友人…と多くの来館者があった。
短歌
- たんぼには茶の道具あり火を焚きて濃き茶を飲みて画を描きにけり (妻なみ江)
- 個展せる足悪き夫は腰掛けて長く描きし画を眺め居り (妻なみ江)
著作
外部リンク
八十二文化財団 生誕120年 堀内唯生展