坂井 修一(さかい しゅういち、1958年11月1日 - )は、日本の歌人、情報理工学者、東京大学名誉教授・特任教授。愛媛県出身。
短歌結社「かりん」に所属。科学者としての視点を生かしながら人間的な振幅を示す表現が特徴。現在、「かりん」編集人、現代歌人協会副理事長。
人物
情報理工学の分野でも活躍し、電子技術総合研究所(現:産業技術総合研究所)に勤務していたときに、汎用性があるという意味で世界初といわれている高並列データ駆動計算機「EM-4」の開発に携わる。その後マサチューセッツ工科大学招聘研究員、筑波大学助教授、東京大学工学部助教授、同大学情報理工学系研究科教授を経て、同大学副学長・附属図書館長・名誉教授・未来ビジョン研究センター特任教授。国立大学図書館協会会長、情報処理学会フェロー、電子情報通信学会フェローなどでもある[1][2][3]。
妻は同じく歌人の米川千嘉子。
略歴
著書
歌集・歌書
- 第一歌集『ラビュリントスの日々』(1986・砂子屋書房)
- 第二歌集『群青層』(1992・雁書館)
- 第三歌集『スピリチュアル』(1996・雁書館)
- 『鑑賞・現代短歌 七 塚本邦雄』(1996・本阿弥書店)
- 第四歌集『ジャックの種子』(1999・短歌研究社)
- 第五歌集『牧神』(2002・短歌研究社)
- 第六歌集『アメリカ』(2006・角川書店)
- 第一評論集『斎藤茂吉から塚本邦雄へ』(2006・五柳書院)
- 『現代短歌文庫 坂井修一歌集』(2006・砂子屋書房)
- 第七歌集『望楼の春』(2009・角川学芸出版)
- 第二評論集『世界と同じ色の憂愁』(2009・青磁社)
- 『ここからはじめる短歌入門』(2010・角川学芸出版)
- 第八歌集『縄文の森、弥生の花』(2013・角川学芸出版)
- 第九歌集『亀のピカソ』(2014・ふらんす堂)
- 第十歌集『青眼白眼』(2017・砂子屋書房)
- 『現代短歌文庫 続坂井修一歌集』(2017・砂子屋書房)
- 第十一歌集『古酒騒乱』(2019・角川文化振興財団)
- 『森鷗外の百首』(2021・ふらんす堂)
- 『蘇る短歌 大好きなうた、ちょっと苦手なうた』(2021・本阿弥書店)
- 『世界を読み、歌を詠む』(2021・ながらみ書房)
- 『うたごころは科学する』(2022・Kindle ダイレクト・パブリッシング)
- 第十二歌集『塗中騒騒』(2023・本阿弥書店)
工学書
- 『論理回路入門』(2003・培風館)
- 『コンピュータアーキテクチャ』(2004・コロナ社)
- 『実践コンピュータアーキテクチャ』(2009・コロナ社)
- 『知っておきたい 情報社会の安全知識』(2010・岩波ジュニア新書)
- 『ITが守る、ITを守る -天災・人災と情報技術-』(2012・NHK出版)
- 『サイバー社会の「悪」を考える』(2022・東大出版)
受賞歴
短歌
情報理工学
脚注
- ^ 下記東大坂井修一ホームページ
- ^ 下記かりんの会ホームページ
- ^ 下記現代歌人協会ホームページ
関連項目
外部リンク