坂上秋成

坂上 秋成(さかがみ しゅうせい、1984年 - )は日本作家文芸批評家武蔵中学校・高等学校早稲田大学法学部卒業。

経歴

2008年、投稿作「結ばれた時間、引き裂かれたスグモトハルオ」で第51回群像新人文学賞小説部門最終候補となる[1]。2009年、「東浩紀のゼロアカ道場」で準優勝[2]。同2009年、雑誌『ユリイカ』で商業誌デビュー[3]ミニコミ誌『BLACK PAST』、『ビジュアルノベルの星霜圏』で責任編集を務めた[4]。2010年度『週刊読書人』文芸時評を担当。2013年4月、河出書房新社より小説『惜日のアリス』を刊行[5]

作品リスト

単著

小説
  • 『惜日のアリス』(河出書房新社、2013年4月)
  • 『夜を聴く者』(河出書房新社、2016年3月)
  • 『モノクロの君に恋をする』(新潮文庫nex、2017年6月)
  • 『ビューティフル・ソウル ―終わる世界に響く唄―』(講談社ラノベ文庫、2017年8月)[6]
  • 『ビューティフル・ソウル2 ―それでもあなたに笑ってほしい―』(講談社ラノベ文庫、2018年3月)
  • 『ONE PIECE novel LAW』(JUMP j BOOKS、2020年4月)
  • 『ファルセットの時間』(筑摩書房、2020年7月)
  • 『紫ノ宮沙霧のビブリオセラピー 夢音堂書店と秘密の本棚』(新潮文庫nex、2021年5月)
ノンフィクション
  • TYPE-MOONの軌跡』(星海社新書、2017年11月)
  • Keyの軌跡』(星海社新書、2019年11月)

雑誌掲載

小説
  • 「夜を聴く者」 - 『文藝』2015年春季号(2015年3月、河出書房新社)翌年に単行本化。
  • 「獣を見たらすぐに撃て」 - 『文藝』2017年冬季号(2017年10月、河出書房新社)
  • 「私のたしかな娘」 - 『文學界』2018年10月号(2018年9月、文芸春秋
  • ONE PIECE novel LAW」 - 『ONE PIECE magazine』Vol.4 - Vol.7 連載(2018年10月 - 2019年8月、集英社
  • 「おぼれる心臓」 - 『文學界』2019年12月号(2019年11月、文芸春秋)
  • 「陽炎のほとり」 - 『文學界』2022年8月号(2022年7月、文芸春秋)
  • 「泥の香り」 - 『文學界』2024年11月号(2024年10月、文藝春秋)
評論・翻訳
  • 「〈現地語〉文学の華やぎを見つめて 水村美苗への応答」 - 『ユリイカ』2009年2月号 特集=日本語は亡びるのか?(青土社
  • 「モル的な闘牌――赤木しげると桜井章一」 - 『ユリイカ』2009年10月号 特集=福本伸行(青土社)
  • 「捏造の技法――あるいは記号としての他者との関係」 - 『早稲田文学 増刊 U30』早稲田文学会、2010年2月
  • 「ラズノレーチェが運ぶもの――新たな小説への三つの提案」 - 『ユリイカ』2010年9月号 特集=10年代の日本文化のゆくえ(青土社)
  • 「「浄化の物語」を願いながら――三人称・コミットメント・反サプリメント」 - 『ユリイカ』2011年1月臨時増刊号 総特集=村上春樹(青土社)
  • 「涼宮ハルヒの失恋――「設定」と「人格」のすれ違いをめぐって」 - 『ユリイカ』2011年7月臨時増刊号 総特集=涼宮ハルヒのユリイカ(青土社)
  • 「ピクニックに出かけられなかった人たちのために――病・解放・フィクション」 - 『ユリイカ』2012年9月号 特集=岩井俊二(青土社)
  • 「日本国外のヴィジュアルノベル」ランディ・アウ著、坂上秋成訳 - 『ゲンロン 8 ゲームの時代』(2018年5月、株式会社ゲンロン
  • 「変容の困難――“それなり”の外へ出るために」 - 『ゲンロンβ』35号(2019年3月22日、株式会社ゲンロン)
  • 宇佐見りん『推し、燃ゆ』」 - 『すばる』2020年12月号(2020年11月、集英社)

アンソロジー収録

小説
エッセイ
  • 「現実のかたちを変える作品(ばしょ)」 - 『人生を変えるアニメ』(14歳の世渡り術 シリーズ)河出書房新社編、2018年8月

ゲーム

脚注

  1. ^ 『群像』(2008年6月号)
  2. ^ 講談社BOX:東浩紀のゼロアカ道場
  3. ^ ユリイカ(2009年2月号)
  4. ^ BLACK PAST
  5. ^ 惜日(せきじつ)のアリス :坂上 秋成|河出書房新社
  6. ^ ミュージック・ビデオの歌詞も担当。2017年7月21日公開。https://www.youtube.com/watch?v=SBPEL4z7HWw

関連項目

外部リンク