坂上 宗大(さかのうえ の そうだい)は、奈良時代の人物。姓は直。716年時点の位階は正六位下。父の坂上熊毛から功田6町を受け継いだ。
経歴
霊亀2年(716年)4月8日付の『続日本紀』の記事にのみ見える。この日、672年の壬申の乱で活躍した贈大錦下坂上直熊毛の功績により、子の正六位下・宗大が田を賜与された[1]。後、天平宝字元年(757年)12月9日に、太政官は熊毛の功を論じて中功とし、功田6町を2世にわたって伝えると決定した[2]。この6町が、宗大が霊亀2年にもらった田と同じものなのであろう。
脚注
- ^ 『続日本紀』巻7、霊亀3年4月癸丑(8日)条、新日本古典文学大系版第2分冊8-9頁。
- ^ 『続日本紀』巻20、天平宝字元年12月壬子(9日)条、新日本古典文学大系版第3分冊240-241頁。
参考文献
- 青木和夫・稲岡耕二・笹山晴生・白藤禮幸校注『続日本紀』二(新日本古典文学大系13)、岩波書店、1990年。
- 青木和夫・稲岡耕二・笹山晴生・白藤禮幸校注『続日本紀』三(新日本古典文学大系14)、岩波書店、1991年。