土田産業
株式会社土田産業(つちださんぎょう)は、群馬県桐生市に本社を置く、染色整理加工・繊維製品の製造販売を行う企業である[1]。 概要天然・合成繊維の織物・編み物の染色・整理・特殊加工、工場併設店舗での繊維製品の販売を行っている[1][2]。鳥と波が描かれたロゴマークはグラフィックデザイナーのU. G. サトーによるデザインである[3][4][5]。 1913年(大正2年)、現在地(当時の山田郡桐生町大字新宿村)にて創業。1949年(昭和24年)株式会社設立。本社敷地面積は10,000㎡で、事務所330㎡、工場4,500㎡、研究室350㎡、倉庫1,200㎡である[1]。零細企業・個人企業が多い桐生市内の繊維業界では、有力企業の一つに数えられる[6]。 工場敷地は、市道を挟んで東西に分かれており、東側の本工場中央には創建時の鋸屋根工場が残っている[7]。西側の敷地は昭和通り(群馬県道・栃木県道67号桐生岩舟線)に面しており、門の脇にあるディスプレイボードに製品を展示している。駐車場にはシンボルフラッグが掲げられ、店舗の隣にU. G. サトーの回転する彫刻「ブルースペース」が設置されている[3]。 ロゴマーク白地に青線で翼を広げた鳥と水波を描き、黒文字の「TSUCHIDA」を組み合わせたデザインで、三代目社長の土田善一が個人的につながりのあったU. G. サトーにデザインを依頼し、1996年(平成8年)に誕生したものである[3]。 デザインにあたり、サトーを桐生に招いて、地域の魅力や伝統、自社の歴史を伝えた。かつて水車が繊維業の動力として活躍し、桐生川に沿って染織業が栄えたことなどを踏まえ、染色に不可欠な「水」をキーワードに「水と鳥のマーク」が完成した[3]。 ベローナ加工綿の生地にウールやカシミアのような風合いを持たせる加工で、キャッチフレーズは「ウールの風合いをもつコットン」である[8]。ベローナ加工のトレードマークはU. G. サトーがデザインし、綿花と羊を組み合わせたキャラクターが誕生した[3][9]。 色創館2011年(平成23年)に、オリジナルブランド「色創館」(しきそうかん)を創設[4]。手染めのトートバッグ・ストール・タオル・Tシャツの製作・販売[2]、衣類・帽子など布製品の染め替え事業「Re:color」(リ・カラー)、染色体験施設「Colors」(カラーズ)での糸染め・反染め・製品染めの体験、生地の耳を再生利用した手芸糸「mimimo」(ミミモ)の販売を行っている[10][11]。 カラーズ2014年(平成26年)に開設したワークショップ。正式名称は「色創館ワークショップColors」。スタジオでは染色体験ができ、小型の染色機・脱水機・乾燥機を備え、糸染め・反染め・製品染めのすべてに対応している。ギャラリーでは1万色の生地見本を展示、店舗では自社ブランドの手染め製品を販売している[12]。 カフェミミモ2018年(平成30年)に開設したニッティングカフェ。コンセプトは「コーヒーを飲みながら編み物をして、午後のひとときを楽しむ」というもので、店内でミミモを用いて作品づくりが楽しめる。1階は和ガラスを展示する予約制ギャラリーとなっており、2階ではコーヒーやクッキーの提供、ミミモを用いて製作された服飾雑貨・生活雑貨を展示販売している[13]。 沿革
脚注
参考文献外部リンクInformation related to 土田産業 |