土井 健司(どい けんじ、1962年2月9日[1] - )は、日本の神学者、関西学院大学教授。
経歴
京都府出身[1]。関西学院大学神学部卒業。同大学院神学研究科修士課程聖書神学専攻修了、京都大学大学院文学研究科博士後期課程(キリスト教学)中退。玉川大学文学部助教授、2002年関西学院大学神学部助教授、教授。
1995年「神認識とエペクタシス - ニュッサのグレゴリオスによるキリスト教的神認識論の形成」で京都大学博士(文学)。98年同書により中村元賞受賞。関西学院大学神学博士。
著書
- 『神認識とエペクタシス ニュッサのグレゴリオスによるキリスト教的神認識論の形成』(創文社) 1998.2
- 『「わたし」は如何にして「わたし」であるのか』(DTP出版、「人間の研究」講義用テキスト) 2002.4
- 『キリスト教を問いなおす』 (ちくま新書) 2003.8
- 『古代キリスト教探訪 - キリスト教の春を生きた人びとの思索』(新教出版社) 2003.12
- 『愛と意志と生成の神 オリゲネスにおける「生成の論理」と「存在の論理」』(教文館) 2005.4
- 『司教と貧者 - ニュッサのグレゴリオスの説教を読む』(新教出版社) 2007.5
- 『キリスト教は戦争好きか キリスト教的思考入門』(朝日新聞出版) 2012.4
- 『救貧看護とフィランスロピア: 古代キリスト教におけるフィランスロピア論の生成』(創文社) 2016.4
共編著
- 『現代を生きるキリスト教 もうひとつの道から』(芦名定道, 辻学共著、教文館) 2000.2
- 『宗教と生命倫理』(小松美彦共編、ナカニシヤ出版、叢書倫理学のフロンティア) 2005.5
- 『自死と遺族とキリスト教:「断罪」から「慰め」へ、「禁止」から「予防」へ』(新教出版社) 2015.6
- 『1冊でわかるキリスト教史』(監修、久松英二, 村上みか, 芦名定道, 落合建仁共著、日本キリスト教団出版局) 2018.3
- 『キリスト教神学命題集: ユスティノスからJ.コーンまで』(土井健司, 村上みか, 芦名定道, 島田由紀共監修、日本基督教団出版局) 2022.3
- 『コロナ禍とトリアージを問う:社会が命を選別するということ』(田坂さつき, 加藤泰史共著、青弓社) 2022.5
翻訳
- 『アウグスティヌス神学における歴史と社会』(R・A・マーカス、宮谷宣史共訳、教文館) 1998.7
- 『天を仰ぎ、地を歩む ローマ帝国におけるキリスト教世界の構造』(C・マルクシース、教文館) 2003.7
- 『グノーシス』(C・マルクシース、教文館) 2009.4
脚注
- ^ a b 『キリスト教年鑑2015年版』921頁。
参考