叶神社(かのうじんじゃ)は神奈川県横須賀市浦賀地区にある神社。浦賀港を挟んで2社ある。
勧請した石清水八幡宮と同様、共に、誉田別尊(応神天皇)など八幡神を祭神とする。
- 叶神社(西浦賀):通称「西叶神社」
- 叶神社(東浦賀):通称「東叶神社」
21世紀に入り、西叶神社で勾玉を授かり、東叶神社のお守り袋に入れて身に着けて良縁などのご利益を願う習慣が両社の宮司の話し合いによりできた[1]。
叶神社 (横須賀市西浦賀)
叶神社(西浦賀)は、誉田別尊と、比売大神、息長帯比売命(神功皇后)を祭神とする。
伊豆国で配流の身だった源頼朝と知遇を得た北面武士出身の僧・文覚が、源氏再興のために養和元年(1181年)、石清水八幡宮を当地に勧請して創建。源氏再興という祈願が叶った頼朝が文治2年(1186年)に叶大明神と尊称したと伝えられる。
社殿・境内
社殿は天保8年(1837年)に焼失し、天保13年(1842年)に再建されたものが現在に伝わる。権現造で、彫刻装飾は安房国千倉の代表的な彫刻師であった後藤利兵衛義光の作。
祭事
例大祭:9月15日。奉納される「虎踊り」は享保5年(1720年)から伝えられているといわれ、県指定無形民俗文化財。
所在地・交通
神奈川県横須賀市西浦賀1-1-13
外部リンク
叶神社 (横須賀市東浦賀)
叶神社(東浦賀)は、江戸時代初期の正保元年(1644年)、西浦賀の叶神社を勧請して創建された。明治になるまでは、耀真山永神寺と呼ばれる真言宗醍醐派仏教寺院を別当寺としていた。
勝海舟が咸臨丸出航前に、当地で断食修行をしたと伝えられ、社殿裏の階段を登ると記念碑が建てられている。
社殿・境内
所在地・交通
神奈川県横須賀市東浦賀2-21-25
外部リンク
脚注・出典
参考文献
関連項目
外部リンク