南部 靖之(なんぶ やすゆき、1952年1月5日 - )は、日本の実業家。パソナ創業者で、株式会社パソナグループ代表取締役グループ代表兼社長並びに株式会社パソナ代表取締役会長CEOを務める。大阪大学大学院国際公共政策研究科招へい教授(かつては客員教授)。
人物
兵庫県神戸市出身。兵庫県立星陵高等学校、関西大学工学部卒業。
ベンチャー企業の起業家が一般的ではなかった時代には、ソフトバンクの孫正義、エイチ・アイ・エスの澤田秀雄とともにベンチャー三銃士と称された[1]。
映画を制作するときのように、決まった期間だけ人やお金が集まり、終わったらぱっと解散する。僕はそれを「オーディション型
雇用」と呼んでいる。
正社員でいると
リストラや
定年がある。
フリーターのような立場なら本当の意味で一生涯の
終身雇用が可能だ。だから今は不安定といわれているフリーターが安定した働き方になる。
— 南部 靖之、「日本経済新聞」2005年10月21日付
経歴
関西大学在学中、「家庭の主婦の再就職を応援したい」という思いで卒業を一月後に控えた1976年2月に、労働者派遣事業(当時は「人材派遣」と呼ばれていた)の「テンポラリーセンター」を設立した。当時、オイルショックの影響もあり、各企業ともに経営縮小を余儀なくされており、南部の派遣ビジネスは多くの企業から歓迎され、事業は急成長を遂げる。
1987年以降、家族と共に米国コネチカット州に移住する。1993年1月にテンポラリーグループのCEO(最高経営責任者)に就任し、同年6月には商号とグループ名を「パソナ」に変更した。阪神淡路大震災の復興事業に貢献する。
2014年現在、パソナ代表取締役グループ代表兼社長として人材派遣を通じたビジネス開拓に努めている。
また、農業従事者の減少と都市部や製造業での失業問題の受け皿として、非正規派遣農業労働者市場を創出しようと活動を行っている[2][3]。
著書
主著・共著
寄稿
関連項目
脚注
外部リンク