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この項目では、2010年公開の日本映画について説明しています。実在した中村半次郎については「桐野利秋」をご覧ください。 |
『半次郎』(はんじろう)は、2010年10月9日公開の日本映画。
概要
幕末維新(幕末、戊辰戦争、明治維新、西南戦争)で活躍した中村半次郎こと桐野利秋の生涯を描いた大河ロマン映画。監督は『長州ファイブ』の五十嵐匠。クランクイン時の仮題は『半次郎 〜桐野利秋風伝〜』。
主演の榎木孝明は、自ら13年をかけて企画し、監督など主要スタッフの人選や制作費の調達についても積極的に働きかけている[注釈 1]。ロケは鹿児島をはじめとして熊本や宮崎で約1か月にわたって行われ、薩摩藩士の子孫や地元住民や市からのエキストラや協賛金などによる多大な後援に支えられた[注釈 2]。西南戦争の激戦地であった伊佐市では、9月11日・12日に先行プレミア上映が開催されている。ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第7位に評価された。
キャッチコピーは「たとえ戦に負けても、犠牲を払うても、捨てちゃならんもんがある。」「オイどんが戦う意味は必ずや誰かに届く」。
中川大志のデビュー作でもある[3]。
ストーリー
薩摩の武士である中村半次郎は、西郷吉之助に願い出て上京する。剣の腕を見込まれたうえに大らかな人柄から、長州藩士の鮎川小次郎や薩摩藩士の永山弥一郎などが半次郎に魅了され、また村田屋の娘さとにも想いを通わせる。
戊辰戦争で薩摩軍を幕府軍から勝利を勝ち取り、明治政府の陸軍少将まで上り詰めた半次郎改め桐野利秋は、権力闘争に敗れた吉之助改め西郷隆盛と共に薩摩へ帰郷すると故郷の開墾に励むが、政府への不満で暴発する青年たちを見捨てられず、新政府に反旗を翻す。
キャスト
スタッフ
主題歌
脚注
注釈
- ^ 大手の配給会社に協力を得られなかったため、自分たちのプロダクションを配給元にして映画館と交渉し、ようやく上映にこぎつけた[1]。
- ^ 宮崎ロケでは官軍衣装用に不要になった学生服の寄付を募ったこともある[2]。
- ^ 村田さとの末裔。
出典
外部リンク