千養寺(せんようじ)は、岩手県奥州市水沢区にある天台宗の寺院。山号は黒田山。本尊は千手観音で、奥羽三十三観音第19番札所、江刺三十三観音第6番札所。「黒田助千手観音」の通称で知られる。
歴史
円仁(慈覚大師)の開基とされ、円仁自らが彫った千手観音像が安置されている。開帳は35年毎に行われる。現在の本堂は1108年、藤原清衡によって再建された。
文化財など
観音堂
- 桁行6.75m、梁間6.75m。木造、板敷、方三間堂。屋根宝形造、カラー鉄板葺(もと茅葺)。
棟に露盤、伏鉢、宝珠を載せる。正面中央に1間四方の向拝をつけ、同屋根は、本棟から葺き降ろし。1677年(延宝5年)の建立と伝えられる。棟札がなく作者及び建立年代は不明だが、建築細部にみられる木鼻類の絵様、台輪端部の繰り形の手法、その他、肘木や内部大瓶束の形状、また延宝7、8年の絵馬の存在からして、寺伝にほぼ相違ないと推定される。1993年(平成5年)9月7日、県から有形文化財に指定された[1]。
銅鐘
カヤ
- カヤの自生は南東北が北限とされており、当木が「北限のカヤ」とされている。銅鐘指定と同日に水沢市から天然記念物に指定された[3]。
現地情報
所在地
交通アクセス
脚注
- ^ “千養寺観音堂”. いわての文化情報大辞典. 2019年1月18日閲覧。
- ^ “銅鐘”. 奥州市. 2019年1月18日閲覧。
- ^ “千養寺のカヤ”. 奥州市. 2019年1月18日閲覧。
関連項目
外部リンク
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